バイナリーオプションの税金について正しい知識をつけ理解しよう
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ここでは、バイナリーオプションの税金について詳しくわかりやすく解説していきます。
- 国内バイナリーオプションの税金について知りたい
- 海外バイナリーオプションの税金について知りたい
- 確定申告のやり方が知りたい
上記の用に考えている方は、 バイナリーオプションの税金について当ページで学び、今後確定申告する為の参考として、是非最後までお読みください。
ここでは、バイナリーオプションの国内業者、海外業者の税金と確定申告方法まで網羅しています。あなたの税金に合ったものをチェックしてください。
目次:
バイナリーオプションの税金について
バイナリーオプションに勝利して獲得したお金の税金は、どれくらい納める必要があるのでしょうか?バイナリーに取り組む投資家なら誰もが気になるところです。
しかし税金は専門的な知識なので素人には難しく感じるものです。
バイナリー業者は国内だけでなく海外業者もあることから、幅広い税務知識も必要になりそうです。
ここでは、バイナリーオプションの税金がどのくらいかかるのか、以下具体的に解説します。
【国内・海外】バイナリーオプションの税金の違い
まず、日本と海外の税金の基本的な知識を覚えておきましょう。
税制度の違い
税金と一言で言ってもその種類や制度は様々です。ここでは「所得税」に焦点を当てて、日本の税制度と海外の税制度の違いについて比較します。
所得税とは、1年間働いた対価として得られた金額(所得)に対して課される税金です。
日本では、お金を多く稼いだ人から多くの税金を負担してもらう「累進課税制度」が採用されています。得をした人のお金を広く分配し直し、格差をなくしてバランスを取ろうという日本的な考えが反映された制度だと言えます。
一方海外では、累進課税を採用する国がある一方で、「標準課税」方式が採用されている国もあります。標準課税方式は税率が一律で計算されます。お金を多く稼いだ人もほとんど稼いでない人も、全員同じ税率で税金を収めるシンプルな課税方式です。
ちなみに税金が低いとされる香港では、累進課税方式か標準課税方式か自分に有利な課税方式を自由に選択できるようになっています。
香港は住民税もなく、所得が高い人にとっても住みやすい国である一方で、日本は所得が高い人にとっては税金面での負担が大きく住みにくい国になっているのです。
税率の違い
日本においては、お金を稼いでいる人ほど税率が高くなり、住民税などと合わせると50%近く取られるケースがあります。他方海外は国ごとに税率が様々に設定されています。
例を上げてみます。
- 香港では0%〜17%
- シンガポールは0%〜22%
- アメリカは10%〜39.6%
- ドイツは0%〜45%
- イギリスは20%〜45%
このような税率になっています。世界と比べると日本は高いことがわかります。
アジアではとりわけ香港とシンガポールの最高税率が低く設定されており、高額所得者が納税逃れの国として移住する傾向があります。そのことからこの二つの国は「タックスヘブン」と呼ばれているのです。
バイナリーオプションで高額な金額を勝ち続けると、日本では重い税金がのしかかってきます。そこで税金対策のために居住先をシンガポールや香港に移して取引に取り組んでいる投資家も沢山います。
生涯納税額を比較すると、日本での投資に対する納税額と比較的低い税率の国での納税額にはかなり差が出てきます。
かなりの金額を稼いでいる方であれば日本にこだわる必要はなく、海外移住を視野に入れても良いでしょう。
バイナリーオプション国内・海外業者でかかる税金について
実際に納税する金額は国内業者と海外業者によって異なります。それは、所得に対する課税方式が国ごとに異なるからです。ここでは、課税方式を分かりやすく解説しながら、実際に収めなければならない税金についてお伝えします。
そもそも「所得」は、給与所得や一時所得、雑所得など複数の区分に分類されます。
所得にかかる所得税は「申告分離課税」と「総合課税」、この二つの計算方式で算出されます。
FXやバイナリーオプション、株式投資などによって所得が生じた場合、給与などの他の所得とは区別して課税される課税方式です
申告分離課税の内訳は、
所得税15%
住民税5%
復興特別所得税0.315%
となっています。
所得の種類にかかわらず、すべての所得を合算して課税される課税方式です。
総合課税の内訳は、
利子所得
配当所得
雑所得
不動産所得
事業所得
給与所得
譲渡所得
一時所得
となっています。
国内口座で利益が出た場合のバイナリーオプションの税金
国内の証券会社でバイナリーオプションを行う場合は申告分離課税方式が採用されます。
国内バイナリーオプションで得た収入は「申告分離課税方式」で計算され、一律20.315%の税金を収める必要があります(所得税15.315%+住民税5%)。
具体的には、一切の税額は、課税所得(バイナリーオプションで得た利益からバイナリーオプションでかかった費用を引いた額)に20.315%税率をかけて算出されます。(税額=課税所得×0.20315)
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
一律 | 20.315% | 利益に応じて |
「仮に課税所得が10万円だった場合」
課税金額は10万円×0.20315=20315円
「300万円だった場合」
300万円×0.20315=609450円
「1000万円だった場合」
1000万円×0.20315=2031500円
国内のバイナリーオプションの税金はこのようになっています。
海外口座で利益が出た場合のバイナリーオプションの税金
海外のバイナリーオプションの口座の場合は、海外口座自体が金融庁の管轄にないことから、日本の申告分離課税方式ではなく総合課税方式が取られています。
したがって、他に給与所得や不動産所得などがあれば、全て合算して所得税として計算されます。
なお、実際の税率は所得金額によって変わってきます。所得金額が330万以下の場合は税率は10%となり、さらに所得金額が195万円以下の場合は税率5%になります。
このラインまでの所得であれば日本の税率より低く設定されているのです。しかし所得が330万円を超えると税率が一気に20%以上に上がり、国内と比べて同じかそれ以上の税率となるので注意しましょう。
海外バイナリーオプションの税金の割合については下記の表を参考にして見てください。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円以上、330万円以下 | 10% | 97500円 |
330万円以上、695万円以下 | 20% | 427500円 |
695万円以上、900万円以下 | 23% | 636000円 |
900万円以上、1800万円以下 | 39% | 1536000円 |
1800万円以上 | 40% | 2796000円 |
課税所得の算出法は、年間収入から経費を引いた「給与所得」から、給与所得控除や配偶者控除、生命保険料控除など控除額を計算して給与所得から引きます。
(給与所得-合計控除額=課税所得)
この課税所得に税率が課されて所得税が算出されます。この所得税に復興特別所得税と住民税を合算した金額が、実際に収める税金となるのです。
(所得税+復興特別所得税+住民税=合計税金額)
例えば、サラリーマンで年間の給与所得が500万円、バイナリーオプション海外取引で得た所得が50万円だった場合
給与控除が154万円、その他控除が10万円と仮定して計算すると
500万円+50万円−154万円−10万円=286万円が課税所得となります。
所得税は286万円×10%—控除額97500円=188500円が所得税となり ここに復興特別所得税と住民税を加えた金額が、実際に収める合計の税金となります。
また、海外バイナリーオプション業者のハイローオーストラリアで取引した場合の税金について説明していますのでこちらもチェックしてみてください。
バイナリーオプションの確定申告について
国内バイナリーオプション取引も海外バイナリーオプション取引も、ともに利益が出た場合は税金の支払いが必要になります。税金を支払うためには、税務署に対して「確定申告書」を作成し提出します。
バイナリーオプションは老若男女含めた様々な人が取り組んでいます。そのためどのような立場の人がどれくらいの所得を得ると確定申告が必要になるのか、誰もが気になる所です。
そこで、確定申告の対象者を分類してそれぞれ解説していきます。
確定申告が必要な人
- サラリーマン(給与所得が年間2000万円以下の給与所得者) 給与所得や退職金以外の所得で、年間20万円を超える所得がある場合
- 扶養家族(主婦や主夫、家事手伝いなど) 投資で得た所得が年間38万円を超える場合
- 自営業者(フリーランス、個人事業主など) 投資で得た所得が年間38万円を超える場合
- 年金生活者(公的年金の所得が400万円以下) 公的年金にかかる雑所得以外の所得で年間20万円を超える所得がある場合
これらのケースに当てはまる場合は、国内業者海外業者関係なく、バイナリーオプションで得た利益に対して確定申告が必要になります。
確定申告が不要な人
- サラリーマン(給与所得が年間2000万円以下の給与所得者) 給与所得や退職金以外の所得で、年間20万円以下の利益の場合
- 扶養家族(主婦や主夫、家事手伝いなど) 投資で得た所得が年間38万円を超なかった場合
- 自営業者(フリーランス、個人事業主など) 投資で得た所得が年間38万円を超えなかった場合
- 年金生活者(公的年金の所得が400万円以下) 公的年金にかかる雑所得以外の所得で年間20万円を越えなかった場合
これらのケースに当てはまる場合は、特に確定申告する必要はありません。
ご自身がどのパターンに当てはまるのかを確認し、確定申告が必要であれば速やかに準備しましょう。
そして、確定申告のメリットは、何よりバイナリーオプションでかかった費用を「経費」として計上できることです。経費として計上できる金額が大きければ大きいほど、節税対策の効果が高くなります。
バイナリーオプションにおいて確定申告時必要経費として認められるもの
- 取引に使用するパソコン代金
- 各種勉強会やセミナー参加費用(交通費含む)
- 参加スクール費用
- 参考書籍代金
- インターネット回線費用
- wifi利用代金
- 銀行振込手数料
- スマートフォン使用代金
- サーバーレンタル費用
- 事務所家賃等の固定費
これらの費用は必要経費として計上できるようになります。自分の取引環境をもう一度しっかり確認して、何が必要経費として計上できるのか確認してみましょう。
確定申告における優遇制度
なお、国内バイナリーオプション取引において確定申告をする場合には「損失繰越」という優遇制度を利用することができます。
バイナリーオプションによる雑所得に対し損失が発生した場合、損失分の金額を翌年以降3年間に渡って繰越すことができ、利益が出た年に過去の損失金額を差し引いて計算できるのです。(租税特別措置法第41条の15)
損失繰越の制度を活用することで、発生した赤字を繰り越すことができ、最低3年間は事業継続が可能です。積極的に利用して長期的な取引を継続するよう務めましょう。
インターネットで確定申告する方法
確定申告は、国税庁のホームページからネット経由で作成することも可能です。
このシステムはe-Tax(国税電子申告・納税システム)と呼ばれています。
国営のオンラインサービスとして、自宅に居ながら在宅で申告書を作成して申告まで済ませることが可能です。平成32年度からは青色申告特別控除が65万円を受けることができることから、かなりお得に納税できるようになります。E-Taxは今後の申告手段として主流になってくるでしょう。
バイナリーオプションの税金についてまとめ
1バイナリーオプションで得た、年間の利益分に対する税金は課せられます。利益分の税金の申請をしなくてはなりません。
2バイナリーオプションで得た、利益は、税金対象です。1年間で得た利益-経費を差し引いた総利益に対する税金が課せられ、その税金の料金は、総利益に対する一律20%
3バイナリーオプションで得た利益に対する税金は3年間繰り越す事ができるので、過去3年間の損益を差し引いた上での税金の申請が可能ですので、税金の調整時にはとても便利です。
4ネッテラーの口座から引き出さなければ、税金対象とはならない場合が多い。
※現在ネッテラーは使えません。
バイナリーオプションで得た利益を申告しなかったり、不正に申告したりすると税務調査の対象となります。仮に不正や粉飾が発覚した場合は、追徴課税がなされます。
バイナリーオプションで得た利益が高額な場合、多くの人は税金を払いたくない心理状態に陥りがちです。しかし税金を納めることは国民の義務です。毎年きちんと税金を納めて、健全なバイナリーオプション取引を行いましょう。
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専門知識が必要なものは専門知識のライターの方に答えてもらうため返信が遅れますのでご了承ください。