【2021年10月2週目】バイナリーオプション相場予測
先週の金融市場では、リスクオフムードとリスクオンムードが交錯する展開が見られました。そんな中でも、米国のテーパリングや利上げの予測から米ドルの強さは継続し、ドル円は大きな下落を挟みながらも高値を更新する展開となりました。
注目された米国の雇用統計は不冴えに終わったこともあり、今週はリスクオフムードへの突入を警戒しなければならないでしょう。今週も株式市場の展開や経済指標の結果に注意しながらトレードすることが大切です。
目次:
今週の通貨ペアの動き【10月2週目】
今週もテクニカル、ファンダメンタルズ両面から予測を行っていきましょう。基本的な流れはドル高ですが、短期的な調整には注意が必要になります。
ドル円の動き
先週のドル円は、月曜日に110.8円付近まで下落した後、もみ合いながらも上昇し続け、週末にかけて112.25円付近まで上昇しました。
テクニカル的な地合いが非常に強いこと、日米で金融政策に対する姿勢が違うことから、今週も上昇が継続する可能性が高いでしょう。
今週も続伸するシナリオが想定されますが、一時的な調整売りには注意した方が良いでしょう。特にリスクオフ時の円買い⇒ドル円下落には注意が必要です。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円相場は、雇用統計発表前までもみ合いの状況が続きましたが、発表後はドル円上昇につられる形で大幅に上昇しました。
とはいえ、日足ベースで見たレンジ上限は抜け出せておらず、今週はレンジ上限で売りエントリーされやすい展開が想定されます。
基本戦略はLOWですが、130.5円付近を上抜けすると、一気に急伸する可能性が高いので注意が必要です。ユーロ圏の指標結果にも注目しておきましょう。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは、欧州と米国で金融政策に対する姿勢が違うことを背景に、一貫して下落傾向が見られました。
テクニカル的には日足レベルの下落トレンドラインに押さえつけられる形で推移しています。今週も下落する可能性が高いでしょう。
下落トレンドラインを上抜けすれば、一旦大きく反発する可能性があるので注意が必要です。
ポンド円の動き
先週のポンド円は上昇傾向が続き、雇用統計発表後には152.5円付近の意識ラインも上抜けしました。今週も強い展開が想定されます。
ただし、株式市場が崩れると、円買い主導でポンド円も大幅に下落する可能性があります。今週も株式市場の展開には注意が必要です。
ドル円やポンドドルの値動きにも注意しながらトレードを行っていきましょう。英国の雇用統計の結果にも注目する必要があります。
今週の重要経済指標【10月2週目】
今週最も注目の指標はアメリカの消費者物価指数です。同指標はドル高基調が継続するかの判断材料となります。その他、欧州圏の指標結果はユーロを含む通貨ペアに大きな影響を与えるでしょう。
英国・雇用統計 9月
今週まず発表される注目指標が英国の雇用統計です。前回8月は失業率5.4%と発表されました。
前回の結果を下回ればポンド買い、上回ればポンド売りとなるでしょう。短期的な予測だけでなく、中長期的なポンドの強弱を予測するために役立つ経済指標です。
ドイツ・ZEW景況感指数 10月
英国・雇用統計の3時間後にドイツのZEW景況感指数が発表されます。前回の結果は26.5、今回の予想は24.0とされています。
予想を上回ればユーロ買い、下回ればユーロ売りとなるでしょう。ユーロドルやユーロ円をトレードする方は特に注目です。
アメリカ・消費者物価指数 9月
水曜日発表の指標がアメリカの消費者物価指数 9月です。前回8月は前月比プラス0.3%、今回も前月比0.3%と予想されています。
予想を上回れば指標発表後、インフレ⇒早期利上げ予測⇒ドル買い、下回ればインフレ後退⇒早期利上げ予測の後退⇒ドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・小売売上高 9月
金曜日発表の指標がアメリカの小売売上高です。前回8月は前月比プラス0.7%と良い結果が発表されたこともあり、今回は前月比マイナス0.2%と予想されています。
予想に反してプラスの結果が発表されればドル買い、予想を下回る結果が発表されればドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 10月
金曜日発表のもうひとつの指標がミシガン大学消費者信頼感指数です。今回は速報値が発表されるということで注目度が高くなっています。
前回の結果は72.8、今回の予想は前回とほぼ同じ73.5となっています。予想を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りとなるでしょう。予想と5ポイント程度以上乖離すれば大きな値動きが発生する可能性が高いため、注意が必要です。
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