【2021年9月5週目】バイナリーオプション相場予測

先週の金融市場は、中国恒大集団のデフォルト懸念が後退したこともあり、リスク回避ムードが後退しました。週半ばから株式市場は強気ムードに転じ、為替相場では円売りが先行し、クロス円やドル円は上昇に転じています。

また、注目されたFOMCでは、金融政策に関してタカ派的な発言があったため、ドルが買われる動きが見られています。こうした動向をふまえた上で今週のバイナリーオプション予測を行っていきましょう。

9月5週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね。

今週の通貨ペアの動き【9月5週目】

9月5週目も4週目の半ばからスタートしたドル買いやリスクオンムードが継続すると考えてよいでしょう。重要指標の結果、要人発言、地政学的リスクなど、リスク要因の発生には注意して、トレードを進めて行きましょう。

ドル円の動き

先週のドル円は、中国恒大集団デフォルト懸念から、クロス円下落⇒ドル円連れ安の流れが発生し、週央にかけて下落が継続しました。

しかし、その後はデフォルト懸念の後退により、リスク選好の円売りが再開しました。FOMC後の積極的なドル買いにも支えられ、強気相場に突入しています。

ユーロ円の動き

先週のユーロ円相場は、週半ばから株式市場の強気相場に支えられ、強い上昇トレンドが発生しています。

テクニカル的にはダブルボトムの形状が見られ、6月上旬からの下落トレンドの終焉と上昇トレンドの発生が示唆されます。

ユーロドルの動き

先週のユーロドルは方向感の薄い展開となりました。週半ばからはリスクオンのユーロ買いが見られたものの、FOMC後のドル買いによってもみ合い相場が継続しました。

予測の難しい展開となりますが、ECBとFRBで金融政策の方向性が違うこと、ドル買いが強いことを考えれば、下落リスクが高いと判断できるでしょう。

ポンド円の動き

先週のポンド円は週半ばからリスクオン⇒クロス円上昇というお決まりのパターンが見られ、週前半の下落を打ち消しました。

日足レベルでの下落トレンドライン付近まで上昇しており、テクニカル的には抵抗されやすい状況となっています。ただし、ポンド円上昇の勢いは強く、いずれ抵抗を上抜けする展開が想定されます。

今週の重要経済指標【9月5週目】

今週は米国の重要指標が多数発表されます。こうした指標は基軸通貨米ドルの動きの予測や、相場全体の心理状態を読み取る上で非常に役立つでしょう。前回の結果や今回の予想をふまえた上で、指標発表後のトレード戦略を考えることが大切です。

アメリカ・耐久財受注(速報値) 8月

今週はじめに発表される注目指標がアメリカの耐久財受注です。今回は8月の速報値が発表されます。前回の値はマイナス0.1%でしたが、今回はプラスに転じると予想されています。

予想の前月比プラス0.6%を上回ればドル買い、反対に予想を下回ればドル売りとなるでしょう。米国景気の先行きを予測するためにも注目が集まります。

アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数9月

火曜日発表の指標がコンファレンスボード消費者信頼感指数です。今回は9月の結果が発表されます。ここ数か月結果は改善しており、前回は113.8でした。

今回の予想は114.6となっています。予想上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。米国景気動向を把握する上でも注目が集まる指標です。

アメリカ・中古住宅販売成約指数 8月

水曜日発表の指標が中古住宅販売成約指数です。6月、7月では前月比マイナスの結果が発表されましたが、今回8月の予想は前月比プラス1.0%となっています。

前月比プラス1.0%以上の結果が発表されればドル買い、反対にマイナスの結果が発表されればドル売り要因となるでしょう。

アメリカ・PCEデフレータ 8月

金曜日に発表される注目指標がアメリカのPCEデフレータです。今回は8月の結果が発表されます。前回はコア前月比でプラス0.3%でした。

今回の予想はプラス0.2%となっています。予想を上回れば、物価上昇⇒早期利上げの予測からドル買い、反対に予想を下回ればドル売りとなるでしょう。

アメリカ・ISM製造業景気指数9 月

今週最後の注目指標がアメリカのISM製造業景気指数です。前回の結果は59.9、今回の予想は59.5となっています。

予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。10月1週目発表の雇用統計の先行指標としても注目が集まります。