【2021年9月4週目】バイナリーオプション相場予測
現在、米国を中心とした経済状況の先行きや金融政策に対する不確実性、さらには中国恒大集団のデフォルト懸念などから、金融市場全体で不安定な相場状況となっています。今週注目したいのは、アメリカのFOMCです。金融政策に関する動向があれば、米ドルを中心に大きな影響があるでしょう。
通貨ペアの動向を見ると、ドル円はもみ合い、その他通貨はリスクオフによる下落傾向が続いています。ドル円はレンジ相場を抜けるか、その他通貨は下落が継続するのか注目したいところです。
目次:
今週の通貨ペアの動き【9月4週目】
今週もテクニカルとファンダメンタルズ両面からバイナリーオプション予測を行っていきましょう。今週はFOMCがあるため、FOMC後に値動きの方向性が変化しないかチェックすることも大切です。
ドル円の動き
先週のドル円は米国金融政策の不透明感から方向感の見えづらい展開が継続しました。109円台~110円台前半のレンジ内で値動きしています。
今週はFOMCと日銀金融政策決定会合が予定されています。要人の発言によっては大きなトレンドが発生することも考えられるので、指標発表後の値動きには十分注意しましょう。
レンジをブレイクしたら、ブレイクした方向に順張りで仕掛けていきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円相場は欧米株の下落に加え、これまで好調だった日本株も失速感があったことから、リスクオフのユーロ売りと円買いが重なり下落局面が継続しました。
今週も欧米や日本の株式市場で下落が継続すれば、ユーロ円も下落トレンドが継続する可能性が高いと考えられます。
ドル円上昇⇒クロス円連れ高の流れには注意が必要です。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは週前半もみ合い相場でしたが、その後は先々週から継続する下落トレンドの流れに乗って大きく下落しました。反発もなくテクニカル的な地合いは非常に弱いと考えられます。
ファンダメンタルズ的にも、先々週ECBがテーパリング実施を示唆したことから、下落リスクが高いと判断できるでしょう。
リスクオフムードが継続すれば、さらに大きく下落する可能性があります。
ポンド円の動き
先週のポンド円はリスクオフ時に見られるクロス円下落の流れによって、一週間を通して下落傾向が見られました。
上昇する局面も見られましたが、日足で大きな上髭が付いており、上値の重さが意識されるチャート形状となっています。
英国と日本を中心とした株式市場で低調な状況が続けば、今週も下落する可能性が高いでしょう。
今週の重要経済指標【9月4週目】
今週はFOMCを中心に重要指標が多数発表されます。短期的な値動きの予測に役立つのはもちろんですが、金融政策の方向性や景気状況を把握できるため、中長期的な相場の動きを予測するのにも役立ちます。
日本・日銀政策金利9月
今週は水曜日に発表される日銀政策金利です。今回も政策金利はマイナス0.1%と発表される見込みです。
政策金利の水準に変更はない見込みですが、今後の金融政策の方向性に関する要人のアナウンスがあれば、発表後に大きな値動きがあるので注意が必要です。
アメリカ・中古住宅販売件数 8月
水曜日夜に発表されるのがアメリカの中古住宅販売件数です。前回の結果は599万件、今回の予想は588万件となっています。
予想を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。景気に対する先行性が高い指標なので、中長期的なリスクオンオフを見極めるためにもチェックしておきましょう。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 9月
木曜日発表の注目指標がFOMCです。前回同様に上限金利は0.25%、下限金利は0.00%が発表される見込みです。サプライズの可能性はありませんが、要人の発言には注意が必要です。
テーパリング開始時期や利上げに関してタカ派的な発言があれば、米ドル指数は上昇するでしょう。反対にこれらに関してハト派的な発言があれば、米ドル指数は下落する見込みです。
ドイツ・Ifo景況感指数 9月
金曜日の夕方に発表される指標がドイツのIfo景況感指数です。今回は9月の指数が発表されます。前回8月の結果は99.0、今回9月の予想は99.4となっています。
予想を上回ればユーロ買い、下回ればユーロ売りとなるでしょう。ユーロ円やユーロドルへの影響が大きいため、結果をしっかりチェックしておくことが大切です。
アメリカ・新築住宅販売件数 8月
今週最後の注目指標がアメリカの新築住宅販売件数です。前回7月の結果は70.8万件、今回8月の予想も70.8万件とされています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。中古住宅販売件数よりも先行性が高いとされているので、アメリカ経済の先行きを予測する上でも注目したい指標です。
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