【2021年10月3週目】バイナリーオプション相場予測

先週の金融市場の全般の流れを見ると、週前半はリスク回避的な相場心理が広がりましたが、週後半はリスク選好的な流れに転換しました。通貨ごとの動きを見ると、特に目立った動きをしたのはドル買いと円売りです。

今週も先週の流れが継続することを考えて戦略を立てることをお勧めします。ただし、大きなトレンドが発生しており、その反動としてトレンドと逆行する動きが見られる可能性があるので注意が必要です。

10月3週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね。

今週の通貨ペアの動き【10月3週目】

9月上旬から続くドル高の流れは今週も継続する可能性が高いでしょう。その他の通貨ペアについては、円安、ユーロ高、ポンド高をメインシナリオとして戦略構築することをお勧めします。

ドル円の動き

先週のドル円は週初めこそ下落したものの、岸田首相が金融所得課税を変更することは当面ないとの発言をきっかけにリスク選好の円売りが再開しました。

テクニカル的にも押し目買いが入りやすいこと、さらに早期テーパリング予測の高まりによるドル買いも強まり、114.4円台まで上昇しました。その後は下落したものの、下値は堅く114.2円台で越週となっています。

ユーロ円の動き

先週のユーロ円相場はリスク選好の円売り圧力の高まりにより、1週間を通して上昇傾向が見られました。

火曜日に日足レベルの下落トレンドラインを上抜けしたこともあり、テクニカル的な強さも見られます。今週も上昇する可能性が高いと判断できます。

ユーロドルの動き

先週のユーロドルは米欧の金融政策に対する格差やテクニカル的な地合いの弱さを背景に週前半は下落が続きました。しかし、その後はショートカバーによる上昇が見られ、週足は陽線で確定しています。

ファンダメンタルズ的には依然として下落圧力が強いと考えられますが、日足レベルの下落トレンドラインを上抜けしたこと、これまでの下落幅が大きかったことを考えれば、今週も上昇が継続することが考えられます。

ポンド円の動き

先週のポンド円はテクニカル的な地合いの強さ、リスク選好の円売り、BOEが金融緩和に対してタカ派的な姿勢を見せていることを背景に、一週間を通して上昇を見せました。

ファンダメンタル的にもテクニカル的にも、上昇が継続する展開が想定されます。株式市場の大崩れ⇒円買いの流れが発生しない限りは上昇傾向が継続する可能性が高いでしょう。

今週の重要経済指標【10月3週目】

今週も重要経済指標の結果によって、相場心理が刻一刻と変化することが予想されます。指標の予想をチェックして、相場予測やトレードに活かしていきましょう。

アメリカ・鉄工業生産指数 9月

今週はじめに発表される指標がアメリカの鉄工業生産指数です。前回の結果はプラス0.4%、今回の予想はプラス0.2％となっています。

予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。設備投資やインフレの先行指数としても知られている注目度の高い指標です。

英国・消費者物価指数 9月

水曜日発表の重要指標が英国の消費者物価指数です。前回は前月比プラス0.7％という結果が発表され、インフレの高まりが懸念されました。

前回と同様に高い数値が発表されれば、BOEによる金融緩和の早期終了予測⇒ポンド買いの流れが予想されます。反対に前月比で0％前後に収まれば、ポンド売りの流れが予想されます。

アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 10月

木曜日発表の注目指標がフィラデルフィア連銀景況指数です。前回は30.7と予想を上回る結果が発表され、発表直後にはドル円で20pips以上の上昇が見られました。

今回の予想は24.0となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなる可能性が高いでしょう。

アメリカ・中古住宅販売件数 9月

同じく木曜日発表の指標がアメリカの中古住宅販売件数です。前回の結果は588万件、今回の予想は602万件とされています。

予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。景気の先行性の高い指標としても知られているので、中長期的な相場を予測する上でも注目したい指標です。

日本・消費者物価指数 9月

今週最後の注目指標が金曜日に発表される日本の消費者物価指数です。前回は前年比でマイナス0.4%、今回の予想は前年比プラス0.2%となっています。

予想を上回れば物価上昇⇒実質金利下落⇒円売り、予想を下回れば物価上昇⇒実質金利上昇⇒円買いの流れが見られるでしょう。