【2021年11月1週目】バイナリーオプション相場予測
先週は中長期的なトレンドのドル高が一服したこと、相場全体のリスクオンオフが切り替わる展開だったことから、方向感が定まりにくい相場となりました。ただし、ファンダメンタルズ的な視点から、依然としてドルが買われやすい展開が想定されます。
そんな中、今週は米国で雇用統計やFOMCが発表されます。米国の利上げやテーパリングの開始時期、さらにはリスクオンオフの状況を予想するためにも注目したいところです。
目次:
今週の通貨ペアの動き【11月1週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね】
先週前半は9月上旬から続くドル高の傾向が見られましたが、その後、再度下落に転じています。今週の注目点は、このまま下落するのか、中長期的な流れに従ってドル高に転じるかというところでしょう。
ドル円の動き
先週のドル円はリスク選好の円売り圧力の高まりなどから、火曜日までは上昇傾向が見られました。しかし、その後は米国株の調整、米国金利の低下を受けてドル円レートは下落に転じました。
その後は、ショートカバーの利益確定や、中長期的なドル円レート上昇を予測するロング勢の参入によって金曜日には反発して越週しています。
日米で金融緩和格差があること、金曜日の反発が強かったことから、今週は再び中長期的な上昇トレンドに入る可能性が高いと考えられます。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円相場はリスク選好の円売り、さらにテクニカル的な地合いの強さに支えられ、週前半は上昇傾向が見られました。
しかし、その後はECBの金融政策に対して、フランス中銀総裁によるハト派的な発言があったこともあり、ユーロ売り圧力が強まりました。
基本戦略はLOWですが、テクニカル的な地合いは強いため、株式市場で堅調な動きが見られると、円売り主導で上昇が継続する可能性があります。
ユーロドルの動き
先週のユーロドル相場は、欧米間の金融政策に対する姿勢の違い、米国経済指標の良好な結果と欧州経済指標の不冴えを受け、週前半は下落傾向が見られました。
しかし、その後は米国長期金利の低下によるドル売り、ショートカバーの利益確定によって、週央から木曜日にかけて大きく上昇しました。
依然として欧米間で金融政策に対する姿勢の違いがあることから、ユーロドルは下落する可能性が高いと判断できます。
ポンド円の動き
先週のポンド円はテクニカル的な地合いの強さやリスク選好のポンド買い円売りによって火曜日まで上昇傾向が継続しました。
しかし水曜日は世界的な株価下落、リスク回避のポンド売り円買いによって大きく下落しました。ただし、下値での反発は強く、木曜日以降は持ち直しを見せています。
日英間での金融政策に対する姿勢の違い、テクニカル的な地合いの強さを考えれば、先週後半からの上昇が継続する可能性が高いでしょう。
今週の重要経済指標【11月1週目】
今週はアメリカのFOMCと雇用統計が発表されます。発表内容によっては、今後の相場展開が大きく変わる可能性もあります。予想と結果をしっかりとチェックしておきましょう。
アメリカ・ISM製造業景気指数 10月
今週はじめに注目したい指標がISM製造業景気指数です。前回は61.1、今回の予想は60.3となっています。
予想を上回ればドル買い圧力が、予想を下回ればドル売り圧力が高まるでしょう。景気の先行きを予測するためにもチェックしておきたい指標です。
アメリカ・ADP雇用者数 10月
今週2つ目の注目指標がアメリカのADP雇用者数です。前回は前月比プラス56.8万人、今回の予想は前月比プラス40.0万人となっています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなる可能性が高いでしょう。雇用統計の先行指標としても注目したい指標です。
アメリカ・ISM非製造業景気指数 10月
10月に発表される経済指標がアメリカのISM非製造業景気指数です。前回の結果は61.9、今回も前回とほぼ同じ61.8と予想されています。
予想を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りの傾向が見られるでしょう。雇用統計は非製造業部門の割合が大きいこともあり、同指標の先行指標としても注目が集まります。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC)11月
木曜日発表の注目指標がFOMCです。政策金利は上限0.25%、下限0.00%と前回と変化はないと予想されていますが、テーパリングや利上げに関して要人の発言があれば相場が大きくことが想定されます。
テーパリングや利上げに積極的な発言があればドル買い、反対にテーパリングや利上げに消極的な発言があればドル売りとして市場が反応することが想定されます。
アメリカ・雇用統計10月
今週最後の注目指標が金曜日のアメリカの雇用統計です。前回は前月比プラス19.4万人と予想を大きく下回ったため、発表後はドル円でマイナス28.7pips下落しました。
今回は前月比プラス42.5万人と予想されています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとして市場が反応する可能性が高いでしょう。
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