【2021年11月2週目】バイナリーオプション相場予測
先週は基軸通貨である米ドルの方向感がはっきりしない値動きが継続しました。一方で目立った値動きを見せたのは、米中政策金利発表後に大幅な下落を見せた英ポンドです。今週も下落の流れが継続するのか注目したいところです。
株式市場に目を移すと、世界的に堅調な値動きを見せています。先週の雇用統計で良好な結果が発表されたこともリスク選好的な環境に寄与したと考えられます。今週も経済指標の結果をチェックしながら予測を行っていきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【11月2週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね】
方向感を掴むのがややむずかしい展開となっていますが、ファンダメンタルズとテクニカルの両面から予測を行っていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円は寄り付いた後、自民党勝利や世界的株高を背景に114.45円付近まで上昇しました。しかし、その後はFOMC前のポジション調整やリスク回避の円買い圧力により、下落に転じました。
注目されたFOMCではタカ派的な内容が見られたこともあり再度上昇に転じましたが、米国長期金利低下⇒ドル売りの流れから下落し、結局113.4円付近で越週となっています。
ファンダメンタルズ的には上昇を予期させる状況が継続しているため、押し目買いが入りやすい展開が想定されます。指標の結果や株式市場の状況がドル円上昇を後押しするかどうかに注目です。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円相場は、週前半欧米株の堅調な値動きによって上昇したものの、週後半はポンドの急低下⇒ユーロ連れ安となり、下落に転じました。
週末にかけて戻りも弱く、テクニカル的には地合いが弱いと判断できます。ファンダメンタルズ的にもユーロが売られやすい状況がしばらくは継続するでしょう。
株式市場の堅調な推移⇒円売り主導によるユーロ円上昇には気を付ける必要があります。
ユーロドルの動き
先週のユーロドル相場は、欧米株が堅調に推移したことから、リスク選好のユーロ買いドル売りによって週央にかけて上昇傾向が見られました。
しかし、その後は欧米間の金融政策に対する姿勢の違い、さらには米国経済指標の力強い結果を受けたドル買いによってレートを下落させています。テクニカル的にも地合いの弱い状況と判断できます。
欧米間での金融政策に対する姿勢の違い、テクニカル的な弱さを考えると、今週も下落が想定されます。
ポンド円の動き
先週のポンド円は週央まではレンジでの値動きが継続しました。しかし、利上げが期待されていた木曜日の英中政策金利で、政策金利据え置きが発表されるとポンド売りが加速しました。
木曜日は約300pips近い下落となったことから、下落分をすぐに戻すとは考えにくいでしょう。よって下落の流れは今週も継続する可能性が高いと考えられます。
リスク選好の円売り、短期筋のショートカバーによって、一時的な反発が起こる可能性はあるので注意しましょう。
今週の重要経済指標【11月2週目】
今週も米国を中心に重要な経済指標が発表されます。指標発表後の値動き、中長期的なリスクオンオフ、さらには各国の金融政策の予想を行うためにも注目したいところです。
ドイツ・ZEW景況感指数 11月
今週はじめに注目したい指標がドイツのZEW景況感指数です。今回は11月の指数が発表されます。前回は22.3、今回の予想は21.0とされています。
予想を上回ればユーロ買い、予想を下回ればユーロ売りとなるでしょう。指標発表後はユーロドルとユーロ円に大きな影響がありそうです。
アメリカ・消費者物価指数 10月
今週2つ目の注目指標がアメリカの消費者物価指数です。今回は10月の結果が発表されます。前回9月の結果、前月比プラス0.4%を上回る前月比プラス0.6%と予想されています。
予想を上回れば早期利上げ予測⇒ドル買い、予想を下回れば早期利上げ予測の後退⇒ドル売りとなることが想定されます。
アメリカ・新規失業者保険申請件数10/31~11/6
水曜日発表の経済指標がアメリカの新規失業保険申請件数です。前回は26.9万件と大幅な改善が見られました。
今回も同程度かそれよりも良い数値が発表されればドル買い、28万件となるなど前回よりも悪化すればドル売りの流れが見られるでしょう。
英国・実質GDP(速報値)第3四半期
木曜日発表の注目指標が英国の実質GDPです。今回は2021年第3四半期の結果が発表されます。2021年第2四半期の結果は前期比プラス5.5%でした。
今回は前期比プラス1.5%と予想されています。予想を上回ればポンド買い、下回ればポンド売りとなる可能性が高いでしょう。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 11月
今週最後の指標がアメリカのミシガン大学消費者信頼感指数です。前回10月の結果は71.7、今回11月の予想は72.5となっています。
72付近を基準とし、上回ればドル買い、下回ればドル売りとなる傾向があるでしょう。特に70以下、75以上というように、前回の結果や予想から大きく乖離すれば、値動きが大きくなる可能性が高くなります。
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