【2021年11月3週目】バイナリーオプション相場予測

先週目立った値動きを見せたのは米ドルです。週央から中長期的な流れに乗って、再びドル高傾向が見られました。米国のFRBがテーパリングや利上げに対して積極的な姿勢を見せていることを考えれば、今週も上昇する可能性が高いと考えられます。

また、先週は米国の消費者物価指数発表後にドル高が進むなど、経済指標の発表が値動きに大きな影響を与える結果となりました。今週も重要な経済指標が多数発表されるので、前回の結果や今回の予想をしっかりチェックしておきましょう。

11月3週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね。

今週の通貨ペアの動き【11月3週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね】

今週は、基本的には先週後半の流れにしたがってトレードすることをおすすめします。ドル高とユーロ安のトレンドがはっきりと現れているので予測を行いやすいでしょう。

ドル円の動き

先週のドル円は、株式市場の軟調な推移などを受け、週央にかけて下落傾向が見られました。しかし、その後は株式市場の持ち直しによる円売り、消費者物価指数の大幅な上昇を受けたドル買いによって、大きな反発を見せました。

テクニカル的にも移動平均線のパーフェクトオーダー発生など、地合いの強さを印象付けるチャート形状となっています。

ユーロ円の動き

先週のユーロ円相場は、ユーロ圏経済指標の良好な結果を受けて、月曜日は上昇しました。しかし、その後は株式市場の軟調な推移による円買い、ユーロドル下落⇒ユーロ円連れ安の流れから、下落に転じています。

週末にかけて戻りも弱く、今週もこの流れが継続する可能性が高いでしょう。心理的な節目である130円を割ると、一段と下落圧力が強まる可能性があります。

ユーロドルの動き

先週のユーロドル相場は、週初めは米国長期金利低下⇒ドル売りなどを受け、上昇の流れが見られました。しかし、1.6000付近の心理的な節目に続伸を阻まれると、欧米間の金融緩和の格差、米国消費者物価指数後のドル買いを受けて下落に転じました。

その後は、心理的な節目1.500付近を割り込むと、短期筋のロスカットを巻き込み急落しました。引けにかけて小反発するものの、戻りは弱く1.445付近で越週となっています。

ポンド円の動き

ポンド円はここ数週間下落傾向が続いており、先週も下落の流れが継続する展開となりました。ただ、月曜日や金曜日は反発しており、底値が固まってきた印象を受けます。

また、ドル円上昇⇒クロス円連れ高、英中銀の利上げ期待⇒ポンド買いの流れが発生しやすい展開と言えるでしょう。

今週の重要経済指標【11月3週目】

今週も英国と米国で重要な経済指標が発表されます。短期的な値動きを予測するためだけでなく、中長期的な方向感を把握するためにも、前回の結果と今回の予想をしっかりと確認しておきましょう。

英国・雇用統計 10月

今週初めに注目したいのが、火曜日発表の英国・雇用統計です。前回9月は失業率5.2%という結果に終わりました。

コロナショックからの改善が続いており、今回も前回と同程度か前回よりも改善していればポンド買い、反対に前回よりも悪化していればポンド売りとなるでしょう。

アメリカ・小売売上高 10月

火曜日に発表されるもう一つの注目指標がアメリカの小売売上高です。前回9月は前月比プラス0.7%という結果でした。

今回10月の予想は前月比プラス0.5%とされています。予想を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。

アメリカ・鉄工業生産指数 10月

火曜日に発表される3つ目の経済指標がアメリカの鉄工業生産指数です。前回9月の結果は前月比マイナス1.3%と不冴えに終わりました。

今回10月の予想は前月比プラス1.0%と、回復する見込みです。予想通り、もしくは予想を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りとなるでしょう。

英国・消費者物価指数 10月

水曜日発表の重要指標が英国の消費者物価指数です。コロナショック後は物価上昇が続いており、前回9月の結果は前月比プラス0.3%でした。

今回も前回と同程度、もしくはさらに物価上昇が見られれば、早期利上げ予測⇒ポンド買い、反対に前回ほどの物価上昇が見られなければ、早期利上げ予測の後退⇒ポンド売りとなるでしょう。

アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 11月

今週最後の注目指標が木曜日発表のフィラデルフィア連銀景況感指数です。前回10月は23.8、今回11月の予想は21.0となっています。

予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。今後の米国景気の予測を行う上でも注目の指標です。