【2019年11月2週目】バイナリーオプション相場予測
11月11日月曜日~11月16日金曜日までの相場予測を行っていきます。
先週の相場を振り返って特徴的だったのはドルの強さです。ドル円ではドル高・円安方向に、ユーロドルではユーロ安・ドル高方向に値動きしました。
これは、米中貿易摩擦の懸念が緩和され、NYダウが高値を更新したことが大きな要因と考えられます。
ただし、今週のパウエルFRB議長の議会証言で利下げの打ち止めが発表されれば、ドルの勢いは弱まる可能性があります。相場の方向性を予想するためにも、経済指標を確実にチェックしておくことをお勧めします。
目次:
今週の通貨ペアの動き【11月2週目】
今週の通貨ペアの動きを見ていきましょう。先週の値動きから考えて、今週の相場はテクニカル的には予想しやすい状況になっています。
ただし、FRBによる利下げ判断など、ファンダメンタルズ面の影響が大きくなると考えられます。
ドル円の動き
先週のドル円の動きを見ると、一貫して上昇傾向にありました。雇用統計の改善や米中貿易摩擦の不安が薄れたことによって、経済情勢に安心感が出たことが要因として考えられます。
テクニカルでも節目となる109円を大きく上回る場面が多くなっており、さらなる上昇が期待できます。そのため。今週もハイローでは「HIGH」でトレードするのがお勧めです。ただし、FRBの利下げに関する発表次第では、上昇局面が一服する可能性もあるので注意が必要です。
さらなる上昇が期待できるため「HIGH」
ユーロ円の動き
次にユーロ円です。3週間ほど前から形成している1ユーロ120.3円~121.3円の相場は、先週下方向にブレイクしました。
ブレイク後、大幅な下落はなかったものの、今週もテクニカルで判断すると下落する可能性が高いと考えられます。
そのため、ハイローでは「HIGH」で勝負することをお勧めします。ただし、ファンダメンタルズ的に考えると方向感が掴みにくい状況なので、ちょっとした経済情勢の変化で局面が変わるかも知れません。
ブレイクしたため「HIGH」
ユーロドルの動き
先週のユーロドルの動きを振り返っておきましょう。
チャートを見るとダブルタップを形成した後、一貫して値下がりしました。中長期的なトレンドは下方向、さらにドルが強いことから、今週も値下がりする可能性が高いでしょう。
もちろん、ハイローでは「LOW」の一択です。ただし、先週値下がり幅が大きかったことから、利益確定決済によって、一時的なリバウンドが発生する可能性があります。その点だけは注意が必要でしょう。
「LOW」の一択
今週の重要経済指標【11月2週目】
今週も重要な経済指標が多数発表されます。
特に政策金利に関する指標が多いので、中長期的な経済情勢を掴むためにもしっかりとチェックしておきましょう。
英国・ILO失業率 9月
今週、まず注目したいのが12日火曜日に発表される英国・ILO失業率です。
前回の結果は3.9%。今回の予想も3.9%です。予想通りの結果が発表されれば、大きな値動きはないでしょう。
ただし予想と異なる結果が出れば、ポンド円などポンドを含む通貨ペアを中心に大きな影響を与えそうです。また、失業率と同時に英国・雇用統計 10月も発表されるので、あわせてチェックしておきたいところです。
ドイツ・ZEW景況感指数 11月
同じく12日火曜日に発表される注目指標がドイツ・ZEW景況感指数です。
景況感指数では、ドイツの欧州経済研究センターが、アナリストや投資家を対象に行った調査をもとに算出しています。
値がプラスであれば景況感が改善、マイナスだと景況感が悪化していると判断できます。前回の結果はマイナス22.8、今回の予想はマイナス14.5となっています。ドイツ経済の不調が続いているため、今回も良い結果は出ないと予想されます。
NZ・NZ中銀政策金利11月
11月13日水曜日に発表されるのがニュージーランドの中銀政策金利です。
年7回の金融政策理事会で決定する政策金利です。前回は1.00%でしたが、今回は0.75%への利下げが良そうされています。
予想通り値下げされても、予想と反して値下げされなくても、NZドルを含む通貨ペアに影響を与えそうです。政策金利の発表後は為替相場が乱高下することもあるので、注意を要します。
日本・GDP1次速報値第3四半期
11月7日木曜日に発表されるのが英中銀の政策金利です。
年8回行われる英中銀の金融政策会合で決定される英国の政策金利で、最近は0.75%の金利が続いています。
また、クロス円の通貨ペアにも大きな影響を与える可能性があります。中長期的な日本経済の行方を予測するためにも、チェックしておきたい指標です。
アメリカ・消費者物価指数 10月
11月13日に水曜日にはアメリカの消費者物価指数が発表されます。
前回の発表後はドル円でプラス12.7pips動きました。これは前月比で予想0.1%を下回る0.0%が発表され、想定されていた物価上昇が起こっていないと判断されたのが理由と考えられます。
今回の予想は前月比で0.3%となっています。予想通り結果が発表されれば、ドル安の要因となり、予想を下回ればドル高の要因となるでしょう。
アメリカ・小売売上高 10月
15日金曜日に発表されるのが、10月のアメリカ・小売売上高です。
米国内で販売される小売業やサービス業の売上高の集計値が発表されます。
アメリカでは個人消費がGDPの約7割を占めているため、注目される指標です。今回の予想は0.2%となっています。中長期的な経済情勢を見極めるためにも、チェックしておきたい指標です。
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