【2020年12月2週目】バイナリーオプション相場予測
今週のバイナリーオプション相場はどうなるのでしょうか。
先週は雇用統計の結果が発表されました。NFPはさえない結果に終わったものの、失業率は改善したため、これまでの相場の流れを変化させる要因にはなりませんでした。
今週も、引き続きドル安のトレンドが続くと見てよいでしょう。また、今週はユーロ圏で重要指標が多数発表されます。ユーロ高の傾向が続くのか見極める上でも、これらの指標をしっかりとチェックしておきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【12月2週目】
今週の主要通貨ペアの値動きはどうなるでしょうか。
各国の金融政策に関する速報や、株式市場のリスクオンオフを見極めながら、慎重に取引していきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円相場は、週明けから下落トレンドが継続し、週末にかけて一時103.64円まで下落しました。
この間、重要テクニカル指標を下抜けするなど、地合いの弱さが見られます。
雇用統計の発表後は、失業率や平均時給の改善を受けて反発し、104.14円付近で越週となっています。ただ、金融政策に関する方向性の違いや、新型コロナワクチン接種まで時間がかかることなど、ドル円の下落要因は非常に多い状況が続いています。
次に目安となるのは11月6日に付けた安値103.177円です。今週中にこのレートに到達する可能性も十分あると見ていいでしょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、力強いユーロ買いに支えられ、週央にかけて200pips程度上昇しました。
しかし、その後はユーロ買いが一服したことや、ドル円レートの下落につられる形で、もみ合い相場となり、結局126.2円付近で越週となっています。
テクニカル的に地合いの強さが見られることから、今週も上昇傾向が見られると予想されます。8月31日以来の127円突破も視野に入ってきています。
株価調整⇒リスクオフのクロス円下落の流れには要注意です。
ユーロドルの動き
先週のユーロドル相場は、週末にかけてリスク選好のドル売りや新型コロナワクチンの実用化期待、米国経済指標のさえない結果などを受け、ユーロ買いドル売りが進行した一週間となりました。
その後はドル売りの調整が見られたことで反落したものの、下値は堅く1.2120付近で越週となっています。心理的な節目である1.20も簡単に突破したことから、テクニカル的に見て、地合いの強さが感じられます。
ユーロ圏の経済指標の結果や、ECBの金融政策変更などによって、これまでの流れが変わる可能性がある点には注意が必要です。
ポンド円の動き
先週のポンド円は上昇傾向が見られたものの、チャートからは上値の重い印象を受けます。ブレグジットへの不安が反映されていると言っていいでしょう。
今週も注目点は、ブレグジットの進展動向です。通商協議が進展するニュースが入れば、ポンド買い、通商協議が難航するニュースが入ればポンド売りが見られるでしょう。
新型コロナ問題や株価調整の可能性を考えれば、下落リスクの方が高いと予想されます。
今週の重要経済指標【12月2週目】
今週は欧州と米国で特に重要な経済指標が発表されます。
米ドルやユーロに対して短期的な影響はもちろん、中長期的な影響を与える可能性もあるのでしっかりとチェックしておきましょう。
ドイツ・ZEW景況感指数12月
今週まず注目したい指標が、火曜日発表のドイツ・ZEW景況感指数です。
前回の結果は39.0でした。50が好悪判断の基準となるため、50を上回るのか下回るのか注目しておきましょう。
指標の結果が50を大きく上回ればユーロ買い、50を大きく下回ればユーロ売りが見られそうです。Ifo景況感指数の先行指標としても注目が集まります。
ユーロ・ZEW景況感指数 12月
ドイツ・ZEW景況感指数と同時に発表されるのが、ユーロ・ZEW景況感指数です。
前回の結果は32.8でした。
前回を上回る結果が発表され、特に50以上の数値が発表されるとユーロ買いが進行しそうです。逆に前回を下回る結果が発表されるとユーロ売りが進行するでしょう。
アメリカ・消費者物価指数 11月
木曜日に発表されるのがアメリカの消費者物価指数です。
今回は11月の指数が発表されます。前回は前月比で0.0%という数値が発表されました。
今回前月比でプラスの結果が発表されれば、物価上昇⇒実質金利下落⇒ドル安の流れが見られるでしょう。反対に前月比でマイナスの結果が発表されればドル高の流れが見られると予想されます。
アメリカ・新規失業保険申請件数 11/29~12/5
木曜日に発表される注目指標が、アメリカの新規失業保険申請件数です。
コロナショック後、少しずつ改善が見られ、前回は71.2万件まで減少しています。
今回、前回以上の改善が見られればドル買い、前回よりも悪化していればドル売りとなるでしょう。
アメリカ・生産者物価指数11月
金曜日の注目指標がアメリカの生産者物価指数です。
前回は予想の前月比0.2%を上回る前月比0.3%が発表され、指標発表後にドル売りが見られました。ドル円ではマイナス15pips近く下落しました。
今回も同程度の数値が発表されると、ドル売りが見られるでしょう。反対に0%程度、あるいはマイナスの数値が発表されると、ドル買いが予想されます。
お問い合わせの多い場合、返信が遅れることがあります。
お問い合わせの内容によっては返信をしない場合があります。
専門知識が必要なものは専門知識のライターの方に答えてもらうため返信が遅れますのでご了承ください。