【2021年1月3週目】バイナリーオプション相場予測
先週はドル高の流れが一段落しましたものの、新型コロナウィルス感染拡大が続く中、米国の経済指標に悪化の兆しがみられるなど、リスクオンオフの予測が難しい展開が続いています。
今週注目したいのはドルの動向、さらには昨年から続くユーロ高の流れが変わるのかということです。今週もECB政策金利を中心とした経済指標の結果、さらには株式市場のリスクオンオフの状況を見極めながら相場を予測していきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【1月3週目】
先週はユーロ円とユーロドルで下落が続きました。今週もこの流れが続けば、中長期的なトレンドも下落に転換する可能性があります。
ECBの政策金利の動向もチェックしながら予測を行っていきましょう。一方でドル円やポンド円は中長期的な流れをフォローして取引することをオススメします。
ドル円の動き
先週のドル円相場は週初め米国長期金利上昇を受け、104.39円まで高値を更新しました。しかし、その後はテクニカル的な節目で上値を抑制される展開となり、103.9円付近で越週となっています。
104円台前半のレジスタンスが強かったことから、テクニカル的な地合いの弱さが感じられます。また、新型コロナウィルス感染拡大などによるリスクオフ⇒ドル円下落の流れも想定される展開となっています。
米国長期金利の推移、新型コロナウィルス関連の話題はしっかりと意識しておきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、新型コロナウィルス感染拡大によるユーロ安、長期金利下落によるドル円の伸び悩みを受け、1週間を通して下落傾向が見られました。
その間、テクニカル的な節目も割ってきており、中長期的な上昇トレンドが転換する可能性も十分あると考えられます。
株式市場の動きもチェックしながら予想を行いましょう。基本戦略はLOWですが、株高⇒クロス円上昇の流れには注意が必要です。
ユーロドルの動き
先週のユーロドル相場は、新型コロナウィルス感染拡大や、それに伴うロックダウン長期化への懸念などから、一貫して下落傾向が見られました。
その間、テクニカル的な節目もあっさりと割っており、テクニカル的に見て地合いの弱い展開が続いています。今週も続落する展開が高いと判断できます。
11月以降続いた上昇トレンドが終焉する可能性も十分にあります。
ポンド円の動き
先週のポンド円は、週半ばまでは上昇傾向が見られましたが、その後は欧米株価調整やドル円下落につられ、金曜日には100pips程度の調整が見られています。
ただし、テクニカル的には地合いの強い状態が続いていることから、押し目を拾っていくイメージでエントリーを行うと上手くトレードできるでしょう。
英国のロックダウン関連の情報や欧米の株式市場の動向によっては、下落トレンドに転じる可能性もあるので要注意です。
今週の重要経済指標【1月3週目】
今週は特に欧州で注目の経済指標が発表されます。
中でも注目なのはECB政策金利です。
要人の発言によっては、中長期的に発生しているユーロ高が転換するきっかけとなります。その他の経済指標についても、短期的な変動はもちろん、中長期的なリスクオンオフの判断材料となるのでしっかりとチェックしておきましょう。
中国・実質GDP第4四半期
月曜日に発表される注目指標が中国の実質GDPです。
今回は2020年第4四半期の結果が発表されます。前回は前年比で4.9%、今回の予想は前年比で6.2%となっています。
短期的には主要通貨ペアに与える影響は限定的ですが、リスクオンオフのムードを変える要因にはなり得るので注意が必要です。
ドイツ・ZEW景況感指数1月
火曜日に発表される注目指標がドイツのZEW景況感指数です。
前月の結果は55、今回の予想は56となっています。
予想を大きく上回ればユーロ買い、予想を大きく下回ればユーロ売りの傾向が見られるでしょう。
英国・消費者物価指数12月
水曜日に発表される経済指標は12月の英国・消費者物価指数です。
前回11月は前月比で0.3%でした。今回の予想は0.5%となっています。
予想を上回れば、インフレ期待⇒実質金利低下⇒ポンド売りの流れが想定されるため、ポンド安、予想を下回ればポンド高の傾向が見られるでしょう。
ユーロ・ECB政策金利1月
今週最も注目の経済指標は、木曜日未明に発表されるECB政策金利です。
政策金利は今回も0.0%と予想されています。
ただし、ここのところ続くユーロ高に関して警戒する発言があると、ユーロ安がさらに進む可能性があるので注意が必要です。
アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数1月
木曜日に発表されるもうひとつの注目指標がアメリカのフィラデルフィア連銀景況指数です。前回の結果は11.1と悪化したため、今回どこまで改善するのか注目されています。
予想は12とされており、20以上の結果が発表されればドル買い、反対に10未満の結果が発表されればドル売りが見られるでしょう。
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