【2021年1月4週目】バイナリーオプション相場予測
先週の為替相場の動きは相場を動かす材料に乏しく、方向感の見えにくい展開となりました。また、先々週からのドル高の流れは一段落しており、FOMCの結果次第というところもありますが、ドル安に振れやすい展開が予想されます。
経済指標ではFOMCをはじめ、今週は米国を中心に重要な経済指標が発表されます。発表後の短期的なドル買い・ドル売りはもちろん、中長期的な米ドルの方向感、さらには相場全体のリスクオンオフの決定材料となるでしょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【1月4週目】
今週も注目したいのは基軸通貨である米ドルの動きです。
先週はイエレン氏のハト派姿勢、リスク選好のドル売りに支えられ、ややドル安に傾きました。今週も米ドルを中心にファンダメンタルズとテクニカル両面からしっかりと分析を行っていきましょう。
ドル円の動き
先週は、週初めにドル安を目指さないというイエレン氏の発言や、リスク選好の円売りを背景に104.10円までレートが上昇しました。
しかしその後、一目均衡表の雲に上昇を阻まれると、イエレン氏のハト派よりの姿勢、リスク選好のドル売りを受け、週後半にかけて103.33円まで下落しています。
中長期的な流れは下落ですが、FOMCの結果次第ではトレンドが転換することもあるので注意が必要です。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、月曜日に7日続落を記録したものの、火曜日には100pips近い反発を見せ、トレンドは上昇に転じています。
ユーロ円の動きで注目したいのは、今週も株式市場の動向です。新型コロナウィルス感染拡大など、リスクオフの材料が多々ある状況が続くでしょう。
基本戦略はLOWですが、EU圏の経済指標の結果や株式市場の動向次第では、先週からの上昇トレンドが継続する可能性はあります。
ユーロドルの動き
先週のユーロドル相場は、を目指さないというイエレン氏の発言、欧州圏での新型コロナウィルス感染拡大を受け、週明けに安値の1.2054まで下落しました。
しかし、テクニカル的なサポート、欧州経済指標の良好な結果を受け、週末にかけてレーを上昇させ、1.2170付近で越週となっています。とは言え、株式市場のリスク選好材料の出尽くし感、さらにはテクニカル的なレジスタンスが続伸を阻む展開が予想されます。
ユーロ安は継続する可能性が高いので、米ドルの流れに注目です。
ポンド円の動き
先週のポンド円は月曜日に一旦下落が見られたものの、その後は押し目買いが入り、中長期的な上昇トレンドに乗ってレートが上昇しました。
先日のブレグジット成立やテクニカル的な地合いの強さもあり、上昇の余地がまだまだ残っている状況が続きます。142.1円付近がレジスタンスとなっているので、まずはここを抜けるのか注目したいところです。
先週同様、新型コロナウィルス感染拡大の影響や株式市場の動向によっては、調整が発生する可能性があるので注意が必要です。
今週の重要経済指標【1月4週目】
今週はFOMCをはじめ、米国を中心に多数の重要指標が発表されます。
為替相場において、次の方向性を決める重要な要因となるのでしっかりとチェックしておきましょう。
ドイツ・Ifo景況感指数 1月
今週月曜日に発表される注目指標がIfo景況感指数です。
前回12月の結果は92.1、今回の予想は91.0となっています。
予想を上回れば、短期的なユーロ買い、下回れば短期的なユーロ売りが見られるでしょう。また、欧州株式市場のリスクオンオフにも影響することが予想されます。
英国・雇用統計12月
火曜日に発表される指標は英国の雇用統計です。
今回は12月の結果発表となります。前回は失業率7.4%、失業保険申請件数6.43万件でした。
前回よりも数値が改善していればポンド買い、悪化していればポンド売りが見られるでしょう。英国の経済回復を見極める上でも注目したいところです。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 1月
今週最も注目したい指標が木曜日に発表されるアメリカのFOMCです。
今回1月の政策金利は0.25%と予想されています。
政策金利が変更される可能性はほぼゼロですが、物価、金利、経済成長率など、今後の経済政策の見通しについての発言には注目したいところです。
アメリカ・実質GDP(速報値)第4四半期
木曜日発表の注目指標がアメリカの実質GDP第4四半期です。
前回はコロナショックからの回復により、33.4%という結果を残しています。今回も4.1%と引き続きプラス成長が見込まれています。
予想よりも良ければ短期的なドル買い、悪ければ短期的なドル売りが見られるでしょう。株式市場のリスクオンオフにも影響してくるので結果をしっかりとチェックしておいてください。
アメリカ・新築住宅販売件数12月
29日に発表される注目指標がアメリカの新築住宅販売件数12月です。
前回は84.1万件と予想を下回る結果が発表されました。
今回の予想は86.0万件となっています。予想がやや弱気のため、90を目安に、その水準を上回ればドル買いが見られるでしょう。反対に予想を下回れば、ドル売りとなる見込みです。
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