【2021年2月2週目】バイナリーオプション相場予測
先週の為替相場はドル高基調が継続し、金曜日にはドル円レートが一時105.77円まで急伸しました。ただ、雇用統計発表後、雇用統計の冴えない結果を受け、ドル高基調は一服しています。今週も米ドルの値動きの行方に注目したいところです。
また、今週も欧州と米国を中心に注目の経済指標が発表されます。これらの指標の結果は、米ドル、ユーロ、ポンドといった主要通貨に対して短期的にも中長期的にも大きな影響を与えるでしょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【2月2週目】
先週は各通貨ペア、雇用統計後に流れが変化しました。その流れが継続するのか雇用統計前の流れに戻るのか一つの注目ポイントとなります。
ドル円の動き
先週のドル円は週初104.68円で寄り付いた後、一貫して上昇傾向となりました。金曜日には105.77円まで急伸しましたが、雇用統計の発表後は上昇基調が一服し、105.38円付近で越週となっています。
現在、ドル円はテクニカル的に見て地合いの強さが見られますが、FRBが金融緩和政策の長期化姿勢を見せていることから、ファンダメンタルズ的には弱さが意識される展開となるでしょう。ドル高傾向が一服する可能性は十分にあります。
先週の高値105.77円を超えない限り、「LOW」を仕掛けていきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、ユーロ安の流れが継続したことで、木曜日まで一貫して下落傾向が見られました。木曜日には126円前半まで下落しています。
しかし、金曜日にはユーロ高と円安の流れに乗ってレートが大きく反発し、127円ちょうど付近で越週となっています。ただ、今週再びユーロ安の流れに転じる可能性があります。
株価上昇⇒円売り⇒クロス円上昇の流れには注意が必要です。
ユーロドルの動き
先週のユーロドル相場は、週末にかけて1.1952まで急落しましたが、その後は雇用統計のさえない結果を受け、1.2050付近まで反発して越週となっています。
ただ、テクニカル的な地合いの弱さに加え、要人によるユーロ高へのけん制発言が相次いでいることから、上値の余地はそれほどないと考えられます。
ドル安になると、レートが下落しにくくなる場合もあるので、ドルの動向に注目しましょう。
ポンド円の動き
先週のポンド円は木曜日まで一貫して下落傾向が見られたものの、英中銀の政策金利発表で、市中銀行にマイナス金利への準備を促したことを受け、ポンド売りの流れが一転しました。
円売り圧力が強まったこともあり、政策金利発表後は200pips近い上昇が見られ、テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも力強さが見られます。
リスク回避的な円買い⇒クロス円下落の流れには注意しておきましょう。
今週の重要経済指標【2月2週目】
今週も英国GDPやアメリカ消費者物価指数など、数多くの経済指標が発表されます。
各通貨の強弱を見極めるため、しっかりと予想と結果をチェックしておきましょう。
英国・実質GDP(速報値)第4四半期
今週はじめに発表される経済指標は英国の実質GDPです。
今回は昨年度第4四半期の結果が発表されます。前回の結果はコロナショックからの回復期ということで前期比プラス16%でした。
今回も前期比でプラスの数値になることが予想されますが、前回ほど大きな数値にはならないでしょう。もしマイナスになれば、短期的にポンド売りが進行する可能性があります。
アメリカ・消費者物価指数 1月
水曜日の夜に発表される経済指標がアメリカの消費者物価指数です。
今回は今年1月の結果が発表されます。前回は前期比0.4%、今回の予想は前期比0.3%とされています。
予想を上回れば、物価上昇⇒実質金利下落⇒ドル売りの流れが、予想を下回れば、物価下落⇒実質金利上昇⇒ドル買いの流れが見られるでしょう。
アメリカ・新規失業者保険申請件数 1/31~2/6
木曜日に発表される注目指標がアメリカの新規失業者保険申請件数です。
前回の結果は予想を5万件ほど下回る77.9万件に改善が見られました。
今回、前回の結果よりさらに改善が見られればドル買いが見られるでしょう。反対に80万件を超えれば、ドル売りが見られそうです。
ユーロ鉄工業生産指数12月
金曜日に発表される注目指標が、12月のユーロの鉄工業生産指数です。
前回は予想の前月比0.2%を上回り、前月比2.5%という結果が発表されました。
今回は前回の結果2.5%を基準に予想を立てるとよいでしょう。前回を上回る結果が発表されればユーロ買いの流れが、反対にマイナスの結果が発表されるなど、前回を大きく下回ればユーロ売りの流れになる見込みです。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)2月
土曜日午前0時に発表される経済指標がアメリカのミシガン大学消費者信頼感指数です。
前回は79.2とやや冴えない結果に終わっています。
今回は新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、結果の悪化が懸念されます。78以下の結果が発表されるなど、明らかな悪化が見られればドル売りとなりそうです。反対に80以上の結果が発表されればドル買いが見られるでしょう。
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