【2021年3月1週目】バイナリーオプション相場予測
先週、相場全体の注目ポイントとなったのは米国の長期金利上昇です。長期金利上昇を受け、為替相場では米ドルが上昇、株式市場では調整局面に入っています。今週も米国の長期金利の動向には注目したいところです。
また、今週は3月の1週目ということで、米国の雇用統計が発表されます。短期的な為替相場の値動きはもちろん、中長期的な株式市場の値動きにも影響してくるので、こちらも要チェックです。
目次:
今週の通貨ペアの動【3月1週目】
今週もテクニカル分析に加え、米国の長期金利、欧米や日本の株式市場の動向も注意しながら値動きの予想を行っていきましょう。各通貨ペアの予想やおすすめの戦略を紹介します。
ドル円の動き
先週のドル円は週初105.4円付近で寄り付いた後、火曜日に104.92円まで下落しました。しかしその後は、米国経済指標の改善、米国長期金利の急上昇を受け、週末にかけて106.7円付近まで大幅な上昇を見せました。
週末にかけては反落する場面も見られたものの、下値が堅くテクニカル的な地合いは非常に強いと判断できるでしょう。
引き続き押し目を狙っていくイメージでエントリーすると上手くトレードできるでしょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、テクニカル的な地合いの強さや、リスクオンのクロス円上昇の流れに乗って、木曜日未明には130円付近までレートが上昇しました。しかし、その後は130円到達の達成感、世界的な株価下落によって、週末にかけて反落しています。
ただし、テクニカル的には地合いの強さが見られます。週末の反落が押し目となり、再び上昇局面に入るのか注目したいところです。
株価の調整が継続⇒クロス円続落の流れには十分注意してください。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは1.21台前半で寄り付いたあと、ドイツの経済指標の力強い結果を受け、週後半にかけて1.22台半ばまで上昇しました。
その後は米国長期金利の急上昇、欧米株下落によるリスク回避のドル買いなどを受け、1.20ちょうど付近まで大きく値を崩しています。
100日移動平均線を割ってくると、本格的な下落トレンドに転じる可能性もあります。
ポンド円の動き
先週のポンド円は、年初から続く上昇トレンドに乗って、木曜日には150.439円の高値を記録しました。ポンド円相場は地合いの強さが感じられる展開となりました。
しかし、その後は150円の大台到達による達成感や株価調整によって147.4円付近まで下落しました。もっとも下値は堅く、その後148.4円付近まで回復して越週となっています。
基本戦略は「HIGH」ですが、先週の週間安値と週間高値の間でレンジ相場になる可能性が高いので、週間高値付近で「LOW」で仕掛けるのもありです。
今週の重要経済指標【3月1日】
今週は雇用統計など、米国で多くの重要指標が発表されます。前回の結果と予想をチェックして、相場予測に活かしましょう。
アメリカ・ISM製造業景気指数2月
火曜日に発表される指標が2月のISM製造業景気指数です。前回の結果は58.7、今回の予想は前回とほぼ同じ58.6となっています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。中期的なリスクオンオフの判断の目安や雇用統計の先行指標として注目される経済指標です。
アメリカ・ADP雇用者数2月
水曜日に発表される注目指標がアメリカのADP雇用者数2月です。前回の結果は前月比プラス17.4万人、今回の予想は前回とほぼ同じ前月比プラス17万人となっています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売り圧力が強まるでしょう。雇用統計の先行指標としても注目が集まります。
アメリカ・ISM非製造業景気指数2月
木曜日の注目指標が2月のISM非製造業景気指数です。前回の結果は58.7、今回の予想も58.7とされています。
予想よりを上回ればドル買い、下回ればドル売りの傾向が見られるでしょう。雇用統計は非製造業部門の割合が大きいこともあり、同指標の先行指標としても毎回大きな注目が集まります。
アメリカ・雇用統計2月
金曜日には今週もっとも注目の経済指標、アメリカの雇用統計が発表されます。前回はプラス4.9万人と振るいませんでしたが、今回の予想はプラス14.5万人と改善する見込みです。短期的に見たとき、予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。
また、米国経済の状況を反映する指標であるため、中長期的なリスクオン、リスクオフを決める要因ともなります。ADP雇用統計など、先行指標の結果もふまえた上で予想を行いましょう。他の指標に比べて為替相場に大きく影響するので要チェックです。
アメリカ・貿易収支1月
今週は雇用統計と同時にアメリカの貿易収支が発表されます。前回12月の結果はマイナス666億ドル、今回はさらに赤字の拡大が見込まれ、マイナス673億ドルと予想されています。
予想ほど赤字が増えなければドル高、予想以上に赤字が増えればドル安に寄与することが考えられます。
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