【2021年8月3週目】バイナリーオプション相場予測
先々週は雇用統計、先週は消費者物価指数といったように、経済指標の結果で相場の流れが一変する展開が続いています。特に基軸通貨ドルは、経済指標の結果をもとに予測しやすい通貨と言えるでしょう。
今週、米ドルの行方を左右しそうな注目指標は、米国の小売売上高や新規失業保険申請件数です。また、英国の雇用統計や消費者物価指数はポンドに影響を及ぼすでしょう。さらに、株式市場の動向や要人の発言にも注意しながら、予測を行っていきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【8月3週目】
先週の注目ポイントは消費者物価指数発表後、ドル高が一服したことです。週後半のドル安が、今週どこまで続くのか注目しましょう。
ドル円の動き
先週のドル円相場は、先々週のドル高の流れを受け、週前半は上昇局面となりました。しかし、水曜日の消費者物価指数で、予想ほど物価上昇が見られなかったことから、その後レートは下落に転じています。
今週も週前半は下落局面が続く可能性は高いものの、早期テーパリング予測が根強いため、下値は限定的と考えられます。
下落から上昇への転換を確認してから「HIGH」を仕掛けていきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、欧米や日本の株式市場の動向が小さいこともあり、大きな値動きは見られませんでした。
ユーロ買いやユーロ売りの材料も少なく、方向感の薄い展開が続いています。今週は株式市場の展開に注目したいところです。
予想が難しい局面ですが、欧州や日本で新型コロナウィルスの感染再拡大が続いていることを考えれば、ダウンサイドリスクの方が大きいと判断できます。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは、欧州圏の新型コロナウィルス再拡大による懸念からユーロ売り、さらに先々週からドル買いを受けて、週前半は下落する展開となりました。
しかしその後、消費者物価指数発表後のドル売りを受けて、レートが反発しました。とは言え、テクニカル的には下落傾向が続いており、上昇しても売りたたかれる展開が想定されます。
再度下落するタイミングを見極めることが非常に重要になるでしょう。
ポンド円の動き
先週前半のポンド円は、週前半は上昇傾向が見られたものの、テクニカル的な節目の153.3円付近で失速しました。
木曜日以降はドル円レート下落につられる形で大きく値を下げています。ただし、テクニカル的には下値の堅さが見られており、再上昇に転じる可能性は十分にあります。
日本と英国を中心とした株式市場に注目しながら予測を行っていきましょう。
今週の重要経済指標【8月2週目】
先週も経済指標の結果が市場の流れを左右する要因となりました。今週は英国と米国で特に重要な指標が発表されます。予想をチェックしておき、発表後のトレードに役立てましょう。
英国・雇用統計 7月
今週はじめの注目指標が火曜日に発表される7月の英国・雇用統計です。先週、力強さを見せた英国・実質GDPに続くことができるのか注目です。
雇用統計で発表される失業率は、ここ数か月改善が見られており、前回の結果は5.8%でした。今回さらに改善が見られればポンド買い、前回より悪化していればポンド売りとなるでしょう。
アメリカ・小売売上高 7月
火曜日発表の経済指標がアメリカの小売売上高です。前回はマイナス予想を大きく上回る前月比プラス0.6%という結果が発表され、発表後はドル高となりました。
今回の予想は前月比マイナス0.2%です。0%以上の結果が発表されればドル買い、予想を下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。
英国・消費者物価指数 7月
水曜日発表の重要指標は英国の消費者物価指数です。前回6月は前月比でプラス0.5%の結果が発表され、インフレ圧力の高まりが意識されました。
今回も前月比でプラスの結果が発表されると英国の物価上昇⇒実質金利低下⇒ポンド売りの流れが見られそうです。反対にマイナスの結果が発表されるとポンド買いの流れが見られる可能性が高いでしょう。
アメリカ・新規失業保険申請件数 8/8~8/14
木曜日発表の注目指標がアメリカの新規失業保険申請件数です。前週の結果は37.5万件と、ここ数週間少しずつ改善が見られています。
前週を下回る結果が発表されればリスクオン⇒ドル買い、前週を上回る結果が発表されればリスクオフ⇒ドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 8月
今週最後の注目指標が木曜日発表のフィラデルフィア連銀景況指数です。前回は21.9と冴えない結果に終わりましたが、今回の予想は24.2と少し改善する見込みです。
予想の24.2を上回ればドル買い、反対に下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。米国全体の経済活動状況を把握するためにも注目したい指標です。
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