【2021年7月5週目】バイナリーオプション相場予測

先週、株式相場ではリスク選好的な市場心理が広がり、米国を中心に安定感のある値動きが見られました。ドル円やクロス円は上昇しており、チャート形状からも再上昇への期待が持てる展開となっています。

今週も予測を行う上で重要なのは、株式市場がどのような展開になるかということです。その他、各国の金融政策格差などのファンダメンタルズ面、チャートの節目などテクニカル面には十分注意して、予測を行っていきましょう。

7月5週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね。

今週の通貨ペアの動き【7月5週目】

今週もテクニカルとファンダメンタルズの両面からハイローの予測を行っていきましょう。特に基軸通貨ドルの強弱、株式市場のリスク選好ムードには十分注目しておくことをおすすめします。

ドル円の動き

先週のドル円相場は、約2か月ぶりにつけた安値109.7円付近をボトムに反発すると、その後は米国の早期テーパリング予測や株高などを背景に、ドル高局面に入りました。

週末にかけては110.6円まで上昇し、テクニカル的に重要なポイントも突破しています。ドル円相場は上昇圧力が強まっており、今週も上昇する可能性が高いと判断できます。

ユーロ円の動き

先週のユーロ円は、月曜日は米国を中心とした株価の大幅下落を受けてレートを大きく下落しました。しかし、火曜日に128.6円付近の週間安値を付けた後は上昇に転じており、130.075円付近で越週となっています。

依然として日足レベルの下落トレンドラインに上値を抑制されていますが、下値は切り上がっており、上昇する期待を持てるチャート形状となっています。

ユーロドルの動き

先週のユーロドルは、1週間を通して下落局面となりました。ボリンジャーバンドの三役好転、移動平均線のパーフェクトオーダーが見られるなど、テクニカル的な弱さを印象づけるチャート形状となっています。

ファンダメンタルズ的にも欧米の金融政策格差によって、ユーロ売り・ドル買いが意識される展開が続くため、今後もユーロドルが下落することが予想されます。

ポンド円の動き

先週のポンド円は、週初めはリスク回避ムード⇒クロス円下落の流れが見られため、火曜日にかけて148.4円付近まで下落しました。

しかし、その後は欧米株価市場の上昇によってリスク選好ムード⇒クロス円上昇の流れを受けて大幅にレートを上昇させ、152.04円付近で越週となっています。

今週の重要経済指標【7月5週目】

今週はアメリカで多数の重要指数が発表されます。FRBの政策金利発表を中心に、予想と結果をしっかり確認しておきましょう。

ドイツ・Ifo景況感指数 7月

今週はじめの注目指標がドイツのIfo景況感指数7月です。ここ数か月は改善傾向が続いており、前回は101.8でした。

今回も同様の数値が発表される見込みです。100~102の間であれば影響がなく、102を上回ればユーロ買い、100を下回ればユーロ売りが見られることが予想されます。

アメリカ・新築住宅販売件数 6月

今週2つ目の注目指標が月曜日発表のアメリカ・新築住宅販売件数です。前回の結果は76.9件、今回の予想は80万件となっています。

アメリカの住宅バブルは一段落したものの、80万件を下回ると市場に弱気心理が広がると予想されます。予想を下回ればドル売り、上回ればドル買いとなるでしょう。

アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数 7月

火曜日発表の経済指標がアメリカのコンファレンスボード消費者信頼感指数です。アンケート対象者が5000名と規模が大きいため、注目されている指標です。

前回はコロナショック後もっとも良い数値となる127.3を記録しました。今回の予想は124.5となっています。予想を上回ればドル買い、反対に120を下回るなど数値が明らかに悪化していればドル売りの流れが見られるでしょう。

アメリカ・FRB政策金利(FOMC)7月

木曜日発表の注目指標がアメリカのFRB政策金利です。今回も前回同様に、上限金利は0.25%、下限金利は0.00%と発表されることが予想されています。

テーパリング時期や利上げ時期に関して、要人の発言があればドルに大きな動きがあるので注意が必要です。利上げやテーパリングに対して積極的な姿勢が見られればドル買い、消極的であればドル売りとなるでしょう。

アメリカ・中古住宅販売成約指数6月

木曜日発表の注目指標がアメリカの中古住宅販売成約指数です。前回は前月比でプラス8.0%でした。今回の予想は前月比プラス1.0%となっています。

プラスの数値が発表されればドル買い、マイナスの数値が発表されればドル売りの流れが見られるでしょう。