【2021年9月1週目】バイナリーオプション相場予測

先週はジャクソンホール会議を控える中、ドル買いとドル売りが交錯し、為替相場の予測を行うのが難しい展開となりました。今週は米国の雇用統計が発表されます。今後のドルの行方を占うためにも、雇用統計やその先行指標には注目したいところです。

経済指標の他に、株式市場のリスクオンオフ、新型コロナの感染拡大状況、アフガン情勢などのファンダメンタルズ条件、チャートパターンなどのテクニカル条件も考慮しながら予測を行っていきましょう。

9月1週目のバイナリーオプション取引に役立つ相場の動きを予想しているからチェックして取引の参考にしてね。

今週の通貨ペアの動き【9月1週目】

雇用統計を控える中、今週も値動きの予測が難しい展開が続くことが予測されます。テクニカルとファンダメンタルの両面から慎重に分析を行っていきましょう。

ドル円の動き

先週のドル円相場は、週早々にアフガン情勢の悪化や米国経済指標の不冴えを受け、月曜日に109.1円付近まで下落しました。

その後は、リスク回避のドル買いが強まったことで上昇したものの、上値は限定的でした。ただし、日米間で依然として金融緩和政策の違いがある状況が続いており、ドル買い円売りのトレンドが継続しやすい展開が予想されます。

ユーロ円の動き

先週のユーロ円は欧米株式市場のリスク選好ムードによって、上昇傾向が続きました。週足では大陽線が出現しており、下落トレンド終了を示唆するチャートパターンとなっています。

ただし、新型コロナウィルス感染拡大、早期テーパリングによる株価下落など、リスク要因が存在する状況が続いています。

ユーロドルの動き

先週のユーロドル相場は、欧米株式市場の堅調な推移やポジション調整などから、一週間を通して上昇傾向が継続しました。

ただし、下落トレンドを抜け出すまでのテクニカル的な地合いの強さは見られず、戻り売りを仕掛けられやすい状況と判断できます。

ポンド円の動き

先週のポンド円は英国株式市場の堅調な推移もあり、上昇傾向が見られました。ただし、木曜日には戻り売りが見られたこともあり、上値の重さが意識されています。

テクニカル的には下落トレンドの中にあり、戻り売りを仕掛けられやすいチャートパターンとなっています。

今週の重要経済指標【9月1週目】

今週は雇用統計と、その先行指標となる経済指標の結果に注目が集まります。前回の結果や予測をチェックして、バイナリーオプション取引に活かしていきましょう。

アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数 8月

今週はじめの注目指標は火曜日に発表されるアメリカのコンファレンスボード消費者信頼感指数です。前回の結果は129.1、今回の予想は122.5となっています。

ここ最近、アメリカの景気状況に関する指標では、あまり良い結果が発表されていません。予想の122.5を上回るか下回るか注目しておきましょう。

アメリカ・ADP雇用統計 8月

水曜日に発表される経済指標がアメリカのADP雇用統計です。前回は前月比プラス33万人と不冴えに終わりました。今回の予想は前月比プラス70万人となっています。

予想を上回れば短期的なドル買い、下回れば短期的なドル売りが見られるでしょう。雇用統計の先行指標としても注目が集まります。

アメリカ・ISM製造業景気指数 8月

同じく水曜日に発表される指標がISM製造業景気指数です。今回は8月の結果が発表されます。前回7月の結果は59.5、今回の予想は59.7となっています。

予想を上回れば短期的にドル買い、下回れば短期的にドル売りとなるでしょう。アンケート調査には雇用に関する項目も含まれていることから、雇用統計の先行指標としても注目されています。

アメリカ・雇用統計 8月

金曜日発表の注目指標がアメリカの雇用統計です。短期的な値動きはもちろん、中長期的な相場の流れを知るためにも、毎回大きな注目を集める指標です。前回は予想を10近く上回ったため、指標発表後にドル円でプラス16.7pipsの変動がありました。

前回の結果は94.3万人、今回の予想は75万人となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなるでしょう。前回同様、指標発表後には大きく値動きする可能性があるためハイロー絶好のチャンスとなります。

アメリカ・ISM非製造業景気指数 8月

雇用統計の90分後に発表される指標がISM非製造業景気指数です。今回は雇用統計の先行指標となりませんが、米ドル相場を変動させる要因となる指標です。

前回の結果は64.1、今回の予想は63となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。