【2021年9月2週目】バイナリーオプション相場予測
先々週、ジャクソンホール会議でパウエル議長が利上げに慎重な姿勢を見せたことを受け、先週はリスクオンのムードが継続しました。ところが、週末の雇用統計の結果は冴えないもので、今週どのような相場状況になるのか予想が難しいところです。
また、今週もユーロECB政策金利を中心に、多数の重要指標が発表されます。テーパリング時期の予測やリスクオンオフを捉えるため、しっかりとチェックしておくことが大切です。テクニカル分析もあわせて、今週もバイナリーオプション予測を行っていきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【9月2週目】
先週はドル売り円売りが進行したため、ドル円はいってこいの展開に、クロス円やユーロドルは上昇が継続しました。先週までの値動きをふまえて、今週も値動きの予測を行っていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円相場は、ジャクソンホール後のドル売りの流れや米国経済指標の不冴えによって、火曜日にかけて下落傾向が見られました。その後は短期筋のショートカバーやリスクオンのクロス円上昇⇒ドル円連れ高によって持ち直しを見せました。
ただ、ADP雇用統計や雇用統計の不冴えにより、再び下落し越週となっています。雇用統計の結果が悪かったこともあり、来週も上値の重い展開が続くことが予想されます。
今週も方向感の薄い展開が続けば、三角持ち合いの上限で「LOW」、下限で「HIGH」という戦略も有効になります。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円はジャクソンホール後のリスクオンムードによるクロス円上昇、さらにはECBの金融政策に関するタカ派的な発言があったことを受け、一週間を通して上昇トレンドが継続しました。
金曜日の米国雇用統計発表後は下落に転じましたが、テクニカル的には強気相場の中で押し目買いが入りやすい展開と判断できるでしょう。
雇用統計発表後の下落がどこまで続くのか、注意しておきましょう。
ユーロドルの動き
先週のユーロドル相場は、米国の早期利上げ予測の後退とECBのタカ派的な発言による欧米間の金融格差縮小、リスクオンムードによるユーロ買いが重なり、一週間を通して上昇トレンドが継続しました。
その間、テクニカル的な重要ポイントを上抜けするなど、テクニカル的な地合いは非常に強いと判断できます。
ECB理事会で、ECBがテーパリングに踏み切るかどうかに注目が集まります。
ポンド円の動き
先週のポンド円は株式市場の世界的なリスクオンムード⇒クロス円上昇のお決まりのパターンによって堅調な推移を見せました。
テクニカル的には、日足レベルで見た場合の下落トレンドラインを上抜けしようとしており、上抜けすれば5月下旬から続く下落トレンド終焉が示唆されます。
先週の米国雇用統計の不冴えが株式市場にどこまで影響を及ぼすのか注意しておきましょう。
今週の重要経済指標【9月2週目】
先週も指標発表後に相場が大きく動く展開が見られました。今週も欧米の重要指標の結果には注目しておきましょう。今週注目の指標はECB政策金利です。ECBによるテーパリング予測を行う上で注目したい指標です。
アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数 8月
今週はじめの注目指標は火曜日に発表されるアメリカのコンファレンスボード消費者信頼感指数です。前回の結果は129.1、今回の予想は122.5となっています。
ここ最近、アメリカの景気状況に関する指標では、あまり良い結果が発表されていません。予想の122.5を上回るか下回るか注目しておきましょう。
ドイツ・ZEW景況感指数 9月
今週はじめの注目指標は月曜日に発表されるドイツのZEW景況感指数 9月です。前回は40.4と冴えない結果に終わりました。
今回の予想は30.3となっており、さらに落ち込む可能性もあります。30.3~40.4の間よりも結果が良ければユーロ買い、悪ければユーロ売りとなるでしょう。
ユーロ・ECB政策金利 9月
木曜日発表の注目指標がユーロのECB政策金利です。政策金利は0.00%で据え置きであることは間違いありませんが、テーパリングに関する要人の発言には注目です。
すでに早期テーパリングを示唆する発言が行われていますが、今回明確な発言があればユーロ買い、特になければユーロ売りとなるでしょう。
アメリカ・新規失業保険申請件数8/29~9/4
同じく木曜日発表の注目指標がアメリカの新規失業保険申請件数です。前回は34万件、今回の予想は34.3万件となっています。
予想を上回れば短期的なドル買い、予想を下回れば短期的なドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・生産者物価指数8月
金曜日発表の注目指標がアメリカの生産者物価指数です。今回は8月の結果が発表されます。前回の結果は前月比1.0%、今回の予想は前月比0.6%となっています。
予想を上回れば物価上昇⇒早期利上げ予測⇒ドル買いの流れが、予想を下回れば物価上昇スピードの鈍化⇒早期利上げ予測後退⇒ドル売りの流れが見られるでしょう。
カナダ・雇用統計8月
金曜日発表の注目指標がカナダの雇用統計です。カナダの指標ですが、米国の金融市場に影響があるので注目したいところです。
前回はプラス9.4万人でした。今回、9.4万人を上回れば短期的なドル買いやリスクオンの材料に、9.4万人を下回れば短期的なドル売りやリスクオフの材料となるでしょう。
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