【2021年9月3週目】バイナリーオプション相場予測
先週は景気後退懸念の高まりから、週半ばから市場全体にリスクオフムードが漂いました。クロス円は上値の重い状況が続き、ユーロドルは下落、ドル円は方向感の薄い値動きが見られました。
今週は米国の小売売上高など、リスクオンオフを左右する経済指標が多数発表されます。短期的な値動きはもちろんですが、中長期的な見通しを立てるためにも、経済指標の予想と結果には注目しておきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【9月3週目】
今週もテクニカルとファンダメンタル両面からハイローの予想を立てていきましょう。短期的な値動きはもちろんですが、日足レベルの流れも予測することが大切になります。
ドル円の動き
先週のドル円相場は、日経平均株価の上昇によるリスク選好の円売り圧力が高まり、週前半は上昇傾向が見られました。
しかし、その後は米国株価の軟調な推移により、リスク回避の円買い圧力によって、週後半は下落傾向となりました。チャート的には三角持ち合いの状況となっており、来週も方向感の見えにくい展開が想定されます。
ファンダメンタル条件に大きな変化があれば、トレンドが発生する可能性があるので注意が必要です。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円相場は日本株の好調な推移を受け、リスク選好の円売り⇒クロス円上昇の流れが発生し、週前半は上昇局面が見られました。
しかし、その後は米国株価の軟調な推移を受け、リスク回避の円買い⇒クロス円下落の流れが発生しました。さらにはECBのテーパリング懸念により、週前半の上昇を帳消しにする下落が見られました。
世界的なリスクオムードが戻らない限り、来週も下落する可能性が高いでしょう。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルはECBのテーパリング予測やユーロ圏経済指標の冴えない結果などを受けたユーロ売り、米国株価の軟調な推移を受けたリスク回避のドル買いが重なり、1週間を通して、下落傾向が見られました。
週末にかけての戻りは弱く、下落リスクが警戒されるチャート形状となっています。ファンダメンタル的にも、ECBのテーパリングが意識されるため、下落が意識される展開が続くと判断できます。
株式市場で強気相場が戻ってくれば、多少の反発があると考えられます。
ポンド円の動き
先週のポンド円は日本株の堅調な推移による円売り、ユーロ圏の経済指標の冴えない結果や株式市場の軟調な推移によるポンド売りが同時進行し、方向感の薄い展開となりました。
チャート的には、日足レベルで安値切上りが見られ、株式市場の展開次第では上昇に転じる可能性が期待できる形状となっています。
英国の経済指標の結果には十分注目しておきましょう。
今週の重要経済指標【9月3週目】
今週もアメリカ中心に重要な経済指標が多数発表されます。景気回復減速が懸念される米国経済の今後を予測するためにも、予想をしっかりチェックしておきましょう。
英国・雇用統計 8月
今週はじめの注目指標は火曜日に発表される英国の雇用統計です。前回7月は失業率5.7%という結果でした。
6%台になればポンド売り、4%台に収まればポンド買いとなるでしょう。前回同様5%台であれば、それほど大きな値動きはない見込みです。
アメリカ・消費者物価指数 8月
火曜日に発表される指標がアメリカの消費者物価指数です。今回は8月の結果が発表されます。前回の結果は前月比プラス0.5%、今回の予想は前月比プラス0.4%となっています。
予想を上回れば予想以上の物価上昇⇒利上げ⇒ドル買い、反対に予想を下回ればドル売りとなるでしょう。
アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 9月
木曜日発表の注目指標がアメリカのフィラデルフィア連銀景況指数です。前回の結果は19.4、今回の予想は19.2となっています。
予想を上回れば短期的なドル買い、予想を下回れば短期的なドル売りの流れが見られるでしょう。アメリカ景気の行方を予測するためにも注目しておきたい指標のひとつです。
アメリカ・小売売上高 8月
木曜日発表の指標がアメリカの小売売上高です。前回7月は前月比マイナス0.8%、今回8月の予想は前月比マイナス0.8%となっています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りが見られるでしょう。米国における消費者の購入意欲を確認するためにも注目が集まる指標です。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 9月
今週最後の注目指標がミシガン大学消費者信頼感指数です。前回8月の結果は70.3と、7月に比べて大幅な減少が見られました。
今回の予想は72.0となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。中長期的なリスクオンオフを予測する上でも重要な指標です。
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