【2020年7月5週目】バイナリーオプション相場予測
7月27日月曜日から7月31日金曜日までのバイナリーオプション相場予測を行っていきます。相場全体で特徴的だったのは、週後半にアメリカの経済指標の悪化などでリスクオフの動きが鮮明化したことです。
一方為替相場で目立った動きを見せた通貨ペアはユーロドルです。EU復興基金案が合意にいたったことを背景に一時1.1657まで急伸しました。今週もユーロドルを含む主要通貨ペアの動きを予測していきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【7月5週目】
主要通貨ペアの値動きは今週どうなるのでしょうか。先週の各通貨ペアの値動きを振り返りながら予想していきます。
ドル円の動き
先週のドル円を振り返ると、週早々に107.53の高値を付けたものの、その後は米国の追加景気対策に対する期待などからドル売り圧力が強まりました。さらに週後半には新規失業者保険申請件数の悪化や米中対立激化を背景に、週末には105.68まで円高が進んでいます。
今週のドル円も上値が重い展開が予想されます。日米で金融緩和余地が違うこと、米国経済先行きに対する不安、米中対立激化懸念などから、ドル円の下落傾向は続くでしょう。反発はあっても一時的なものになる可能性が高く、今週も「LOW」で勝負することをおススメします。
反発はあっても一時的なものになる可能性が高いため今週も「LOW」
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、週前半はリスク選好的なムードの高まりから、水曜日には124.29円の高値を付けています。しかし木曜日から始まったリスク回避ムードから大きく値を下げる結果となりました。その後はユーロ買いに支えられて反発し、123.7円で越週となっています。
今週はどのような値動きが見られるのでしょうか。世界的なリスクオフへの警戒ムードの高まりから、可能性として高いのは下落するシナリオです。経済情報に注意しながら「LOW」を仕掛けていきましょう。
経済情報に注意しながら「LOW」
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは週の初めに1.1401まで下落したものの、テクニカル的なサポートが強く、EU復興基金の合意や米国の追加景気対策への期待の高まりから、レートの上昇が見られました。週後半には株式市場も含めてリスク回避的な相場となったものの、下値は堅く1.1653で越週となっています。
今週の値動きはどうなるのでしょうか。EU復興基金への合意はファンダメンタルズ的な下支えとなることは間違いありませんが、米中対立激化や世界的な経済失速が企業業績に現れていることは、上値を抑制する大きな要因となります。先週のレート上昇が大きかったことからも、今週は下落のシナリオが予想されます。したがって「LOW」で勝負することをおすすめします。
今週は下落のシナリオが予想されるため「LOW」
ポンド円の動き
先週は日足ベースの三角保ち合いを上抜けした後は、リスクオンのクロス円上昇が見られ、木曜日に136.622円の高値を付けています。しかし、その後は米中対立激化への懸念などからリスクオフのムードが広がり、レートは反落しています。
今週はどのような値動きをするのでしょうか。世界経済の減速への懸念などから、ファンダメンタルズ的には下落する可能性が高いと見られています。株式市場の動向には注視しながら、「LOW」をメイン戦略とするとよいでしょう。
株式市場に動向に注意しながら「LOW」
今週の重要経済指標【7月5週目】
今週も多数の重要経済指標が発表されます。
これらは市場のリスクオンやリスクオフのムードを大きく左右する要因になります。しっかりと予想をチェックしておきましょう。
アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数7月
今週まず注目したい指標は、7月のアメリカのコンファレンスボード消費者信頼感指数です。
前回6月の結果は98.1でした。今回の予想は94.4となっています。
今回の予想は前回より悪化するとされていますが、予想を上回る結果が出ればリスク選好的な相場のムードが高まるでしょう。一方で予想を下回る結果が出れば、先週からのリスク回避的なムードが継続する可能性が高くなります。
アメリカ・中古住宅販売成約指数6月
29日水曜日に発表される注目指標が6月のアメリカの中古住宅販売成約指数です。
前回5月は予想の前月比19.3%を大きく上回る前月比44.3%という結果が発表されたため、発表直後にドル円で20pips以上の大きな値動きがありました。
今回の予想は前月比で14.5%と前回を上回ると予想されています。予想よりも結果が良ければリスクオン、予想よりも結果が悪ければリスクオフのムードが高まるでしょう。特にマイナスになるような数値が発表されれば、ドル円やクロス円は大きく値下がりする可能性があるので注意が必要です。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC)7月
日本時間30日木曜日未明に発表される注目指標が7月のFOMCFOMCです。
政策金利は上限0.25%、下限0.00%と据え置きされる可能性が高いため、今回はパウエル議長の会見に注目が集まります。
今回大幅な金融緩和が発表される可能性は低いものの、緩和政策への姿勢に対して市場が評価すれば、リスク選好的なムードが高まるでしょう。
ユーロ実質GDP(速報値)第2四半期
31日金曜日に発表される経済指標が2020年第2四半期のユーロの実質GDPです。今回は速報値ということで、市場の注目が集まります。
第一四半期は前期比でマイナス3.8%でしたが、第二四半期はさらに落ち込むと見られ、マイナス12%と予想されています。予想より良ければユーロ買い、悪ければユーロ売りの材料となるでしょう。
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