【2021年3月3週目】バイナリーオプション相場予測
先週は米国長期金利上昇の一服、それに伴うドル高の一服、株式市場のリスクオンが再燃したことなど、これまでと異なる相場の展開が見られました。ファンダメンタルズ的な変化の材料として、3月の雇用統計の改善、バイデン政権の追加経済政策が挙げられます。
また、今週注目したい経済指標はFOMCと日銀金融政策決定会合の動向です。どちらも通貨レートに大きな影響を及ぼす可能性があります。今週もテクニカル面とファンダメンタルズ面、両方から戦略を立てていきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【3月3週目】
今週の通貨ペアの動きはどうなるのでしょうか。クロス円に関してはリスクオンオフとの関連が分かりやすく、予測しやすい展開となっていますが、ドルストレート通貨については予測が難しくなっています。
ドル円の動き
先週のドル円レートは、ドル高が一服したものの、同時にリスクオンの円安が進行したため、方向感の見えにくい展開となりました。108.3円付近と109.2円付近のレンジ相場で値動きが継続しています。
レンジをブレイクした方向に順張りでエントリーするのがおすすめですが、ドル高の一服や、ドル円相場の過熱感、さらには株式相場の過熱感があるため、下に抜ける可能性が高いと考えられます。
先週の高値と安値、どちらに抜けるのか注目しておきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、リスクオンの株式相場に支えられ、上昇トレンドが継続しました。特に木曜日からの勢いは強く、130円の大台も突破しています。
レジスタンスとして意識されていた130円が今度はサポートとして意識されるでしょう。テクニカル的な地合いは日所に強いため、今週も上昇する可能性が高いと考えられます。
引き続き株式市場調整⇒クロス円下落の流れには注意が必要です。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは火曜日に週間安値1.183付近を付けたあと、リスクオンの相場、200日移動平均線に支えられ、その後は1.198付近まで値を戻しました。
しかし、その後はドル買いが再燃したこと、1.20の心理的節目に続伸を阻まれたことによって、反落し1.195付近で越週となっています。テクニカル的な弱さから、今週も下落する可能性が高いと考えられます。
株式市場のリスクオン⇒ユーロ買い、ドル売りの流れが発生すると上昇に転じる可能性もあるので注意してください。
ポンド円の動き
先週のポンド円はリスクオン⇒クロス円の流れによって1週間を通してレートを上昇させています。金曜日には週間高値の152.229円を記録しました。
ローソク足では5日連続陽線を付け、1週間の上昇幅は200pips以上となっており、力強い上昇が感じられます。
金曜日の日足でピンバーが出現していることもあり、そろそろ調整には警戒が必要です。
今週の重要経済指標【3月3週目】
今週もっとも注目したい指標はFOMCです。ドル高の流れが継続するのか判断材料になるでしょう。その他にも重要指標が多数あるので順番にチェックしていきましょう。
ドイツ・ZEW景況感指数 3月
今週まずチェックしておきたい経済指標は、火曜日に発表されるドイツ・ZEW景況感指数3月です。昨年12月の結果は55、今年1月は61.8、前回2月は71.2と徐々に良化しています。
今回、前回を上回る結果が発表されればユーロ買いとなるでしょう。反対に65を下回るなど、前回よりも大きく悪化すればユーロ売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・小売り売上高2月
水曜日に発表される注目指標は2月のアメリカ小売売上高です。前回はプラス5.3%と改善が見られため、今回の予想はマイナス0.2%となっています。
プラスの数値が発表されればドル買い、反対にマイナス1%以上の悪化が見られればドル売りが見られるでしょう。
アメリカ・FRB(FOMC)3月
今週もっとも注目したい経済指標は木曜日未明に発表されるFOMCです。政策金利については今回も変わらず上限金利0.25%、下限金利0.00%が発表される見込みです。
サプライズは無いと見られていますが、ここのところ続く長期金利上昇について対策が発表されるのか注目したいところです。
アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数 3月
木曜夜に発表の注目指標がフィラデルフィア連銀景況指数です。前回は23.1、今回は20と予想されています。
前回を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りの戦略を立てることがおすすめです。中長期的な景気動向を予測する上でも重要になる指標です。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)3月
金曜日に発表される経済指標が日本の日銀政策金利発表です。これまでと同様、マイナス0.1%の政策金利が発表される見込みです。
政策金利はマイナス0.1%が維持される可能性が高いですが、ETFの買い入れや長期金利操作の変動幅拡大の議論、さらなる利下への言及など、注目点は多数あります。今後の金利動向を予測するためにも、発表内容に注目しておきましょう。
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