【2021年3月4週目】バイナリーオプション相場予測
先週はFOMCでパウエル議事長が金融緩和を継続する姿勢を見せたことで、米国長期金利は高止まり、株式市場は堅調な推移を見せています。今週も長期金利の上昇には警戒が必要ですが、リスクオンムードが継続する可能性は高いでしょう。
また、株式市場のリスクムードや米ドルの強さに影響するのが、米国の経済指標の発表結果です。先週は冴えない結果に終わった米国指標が多い中、今週の発表結果に注目が集まります。
目次:
今週の通貨ペアの動き【3月4週目】
今週の通貨ペアの動きはどうなるのでしょうか。テクニカル面はもちろん、米国長期金利や米国経済指標の結果といったファンダメンタルズ面も注目しながら予測を行っていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円レートは、週明けに昨年の6月ぶりとなる高値、109.37円を記録しました。しかし、米国経済指標で冴えない結果が発表されると、週末にかけて108.6円付近まで下落しています。しかし、下値は堅く、108.9円付近での越週となっています。
テクニカル的に見て、地合いの強さが見られること、依然として米国長期金利上昇が警戒されていることから、今週も上昇する可能性が高いと判断できます。
テクニカル的な節目で押し目買いが入りやすい展開が予測されます。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、リスクオンの株式相場に支えられたものの、高値警戒感から上値は重たい展開となりました。木曜日に130.663円の週間高値を付けた後、反落し129.6円付近で越週となっています。
ただ、テクニカル的な強さは継続するため、依然として押し目買いが入りやすい展開が続く可能性が高いと考えられます。ファンダメンタルズ面も注目しながら予測をしていきましょう。
株式市場の動向も要チェックです。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは欧州指標の力強い結果や、ドル売りの流れが支援材料となり、週後半にかけて週間高値1.1990まで上昇しました。しかし、1.2000の心理的節目をバックに伸び悩みを見せると、長期金利の再上昇もあり、反落し1.1905付近で越週となっています。
今週のユーロドル相場は、週後半に発生した下落の流れが継続する可能性が高いでしょう。テクニカル的に上値が重いこと、依然として米国長期金利上昇の不安が払拭されないことが要因として挙げられます。
引き続き米国長期金利の動向には注意してください。
ポンド円の動き
先週のポンド円はリスクオン⇒クロス円上昇の流れが発生したこと、昨年末から継続する上昇トレンドの波に乗ったことによって、木曜日に152.5円付近の週間高値を付けました。
しかしその後は利益確定売りにより、反落し151.04円付近で越週となっています。ただ、パーフェクトオーダーが発生していることなど、依然としてテクニカル的に強い状況が継続しています。
押し目を狙っていくイメージでエントリーしていきましょう。
今週の重要経済指標【3月4週目】
今週の重要経済指標を確認していきます。短期的な為替変動や、市場全体のリスクオンオフを左右する要因となるので前回の結果と予測をしっかりと確認しておきましょう。
アメリカ・中古住宅販売件数 2月
今週まずチェックしておきたい経済指標は、月曜日に発表される中古住宅販売件数2月です。前回は669万件、今回の予想は650万件となっています。
前回を上回るような強い結果が発表されればドル買い、反対に予想を下回る結果が発表されればドル売りの流れが見られるでしょう。
英国・雇用統計2月
火曜日に発表される注目指標は2月の英国・雇用統計2月です。前回は失業率7.2%、失業保険申請件数マイナス2.00万件でした。
2つの発表数値について、前回の結果と比べてみましょう。明確に良化していればポンド買い、明確に悪化していればポンド売りの流れになるでしょう。
アメリカ・新築住宅販売件数 2月
火曜日発表の注目指標のひとつがアメリカの新築住宅販売件数です。前回は92.3万件と予想を大きく上回る結果が発表されました。
今回の予想は88.5万件とされています。今回も予想を上回ればドル買い、予想を下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・新規失業保険申請件数3/14~3/20
木曜日に発表される経済指標がアメリカの新規失業保険申請件数です。前回は77.7万件と市場に良い印象を持たせる結果が発表されました。
今回、さらに改善が見られればドル買い、反対に75万件を下回るような結果が発表されれば市場の失望感からドル売りが見られるでしょう。
アメリカ・PCEデフレータ 2月
金曜日に発表されるのは2月のPCEデフレータです。懸念されるインフレ圧力が高まっているのか一つの目安になる重要指標です。前回1月の結果は前月比0.3%、前年比1.5%でした。
ともに予想を上回ったため、インフレ予測の高まり⇒実質金利低下⇒ドル売りの流れが見られました。今回の予想は前年比1.6%、前月比0.1%となっています。予想を頭に入れておき、発表後の対応を考えておきましょう。
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