【2021年4月1週目】バイナリーオプション相場予測
今週は雇用統計など、注目の経済指標が多数発表されます。どの指標も短期的な値動きに影響することはもちろん、中長期的なトレンドにも影響してきます。雇用統計を中心に、各指標の予想や前回の結果をしっかりとチェックしておきましょう。
また、今週も引き続き米国長期金利の動向には注目しておきましょう。ドル円やユーロドルに直接影響することはもちろん、株式市場のリスクオンオフにも影響するので、為替相場に間接的に動かす要因となるでしょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【4月1週目】
今週の通貨ペアの動きはどうなるのでしょうか。テクニカル面はもちろん、米国長期金利や米国経済指標の結果といったファンダメンタルズ面も注目しながら予測を行っていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円レートは週明け早々、トルコ円相場の大暴落や米国長期金利の急低下などを受けて週央にかけて週間安値の108.40円まで下落しました。
しかし、売り一巡後は、米国主要株価指数の持ち直し、長期金利の下げ幅縮小などからレートは上昇し、109.65円で越週となっています。
リスク選好の円売り圧力が強まれば、大台の110円を目指すシナリオが想定されます。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円相場は欧米株の株価調整とともに、週央にかけて下落傾向が見られ、水曜日には週間安値の128.29円を記録しました。
しかしその後は、欧米株価の持ち直しとともに、株高⇒クロス円上昇のパターンが見られ、129.35円付近で越週となっています。金曜日の反発が強かったこと、中長期的な上昇傾向が見られることから、今週も上昇する可能性が高いでしょう。
引き続き、欧米株、日本株の動向をしっかりとチェックしておきましょう。
ユーロドルの動き
今週のユーロドルは、週初1.1899で寄り付いた後、米国長期金利の低下をバックに、週明け早々に週間高値の1.19947まで上昇しました。
しかし、一目均衡表などのテクニカル的な節目に続伸を阻まれると、新型コロナウィルス第3波拡大への懸念などから、週後半にかけて4か月半ぶりの安値となる1.1761まで下落する結果となりました。
反発が弱いため、今週も軟調な動きが予測されます。
ポンド円の動き
先週のポンド円は欧米株に調整が入ったこと、さらには利益確定売りに押され、週央にかけて下落が見られました。水曜日には148.5円付近まで下落しています。
しかし木曜日以降は大幅に反発し、結局151.25円付近で越週となっています。中長期的なトレンドが上目線であること、さらには木曜日以降の反発が非常に強かったことから、今週も上昇する可能性が高いでしょう。
先々週の高値、152.547円を超えるのか、注目したいところです。
今週の重要経済指標【4月1週目】
今週の重要経済指標を確認していきます。今週は4月1週目ということで、大注目のアメリカ・雇用統計が発表されます。その他、米国の重要経済指標が発表されるのでしっかりチェックしておきましょう。
前回を上回るような強い結果が発表されればドル買い、反対に予想を下回る結果が発表されればドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数 3月
火曜日の注目指標がアメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数3月です。前回の結果は91.3、今回の予想は96となっています。
予想を上回る結果が発表されればドル買い、前回を下回る結果が発表されればドル売りが見られるでしょう。予想が強気なので、予想を多少下回る程度であれば、ほとんど値動きは起こらないでしょう。
アメリカ・ADP雇用者数 3月
水曜日に発表される経済指標はアメリカのADP雇用者数です。前回は前月比で11.7万人、今回の予想は前月比で50万人となっています。
予想を上回ればドル買い、反対に前回の結果を下回ればドル売りが見られるでしょう。雇用統計の先行指標にもなっているので、しっかりと確認しておきましょう。
アメリカ・中古住宅販売成約指数 2月
水曜日に発表されるもう一つの注目指標がアメリカの中古住宅販売成約指数です。前回は前月比でマイナス2.8%、今回の予想は前月比マイナス2.5%となっています。
予想のマイナス2.5%を基準に、予想を大きく上回ればドル買い、大きく下回ればドル売りとなるでしょう。
アメリカ・ISM製造業景気指数 3月
木曜日に発表される経済指標がアメリカのISM製造業景気指数3月です。前回の結果は60.8、今回の予想は61となっています。
今回、予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの傾向が見られるでしょう。雇用統計の先行指標としても注目されているので、雇用統計の戦略を立てるのにも役に立つでしょう。
アメリカ・雇用統計 3月
金曜日に発表されるのが今週もっとも注目の経済指標、アメリカの雇用統計です。前回は予想の前月比20万人を大きく上回る前月比37.9万人が発表され、発表直後にドル円でプラス20pips程度の大きな上昇を見せました。
今回の予想は前月比59万人と、さらに増加が見込まれます。予想通りに良好な結果が発表されればドル買いの方向に、逆に前回を下回るような結果が発表されればドル売りの方向に値動きするでしょう。中長期的な相場の強弱を見極めるためにも注目の指標です。
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