【2021年4月2週目】バイナリーオプション相場予測
今週は、先週末の雇用統計の力強い結果を受け、リスク選好的なムードで市場取引がスタートすると見込まれています。特にドル円は大台となる110円をしっかりと突破してきており、市場の注目が高くなっています。
また、今週も米国を中心に重要な経済指標が発表されます。市場のリスク選好ムードが継続するのか、ドル高の傾向が継続するのか、これらを予測するためにもしっかりと結果を確認しておきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【4月2週目】
今週の通貨ペアの動きはどうなるのでしょうか。クロス円通貨についてはリスクオンオフの状況を、ドルストレート通貨については米ドルの動き軸に戦略を練っていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円レートは、米国政府による財政政策への期待感や、米国経済指標の力強い結果を受け、週央にかけて週間高値の110.97円を記録しました。その後も下値は堅く推移しています。
テクニカル的な強さに加えて、長期金利上昇の可能性やバイデン政権の大型投資計画への期待などから、ドル円相場はまだまだ上昇の余地があると考えられます。
オシレーター系指標からは、過熱感が読み取れるため、調整には注意が必要です。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円相場は月曜日に陰線を付けたものの、その後は欧米株や日本株の堅調な推移もあり、中長期的な上昇トレンドに乗って価格が推移しています。
テクニカル的にもパーフェクトオーダーが見られるなど、相変わらずの強さを見せています。次の心理的な節目は、3月18日に付けた高値130.66円付近です。ここを超えてくれば、さらなる上昇が期待できます。
引き続き、株式市場の動向をチェックしていきましょう。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは週央にかけて値を崩し、週間安値の1.1704ドル付近を記録しています。その後は反発を見せたものの限定的で、テクニカル的な地合いの弱さが見られます。
ドル高になるファンダメンタルズ的な要因が依然として多いことから、今週も下落傾向が続く可能性が高いと見て良いでしょう。
新型コロナウィルス関連の問題、米国長期金利の動向には引き続き注意が必要です。
ポンド円の動き
先々週は調整が入ったポンド円ですが、先週は押し目買いが入り、3月18日に付けた152.55円付近を軽々と突破しました。
テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも、まだまだ上昇が期待できます。ユーロ円と同様、株式市場の動向を注視する必要があるでしょう。
やや過熱感があるため、押し目を狙って仕掛けていくことをお勧めします。
今週の重要経済指標【4月2週目】
今週の重要経済指標を確認していきます。今週は米国で重要経済指標がいくつか発表されます。これらの指標は基軸通貨・米ドルの値動きを予測するためにとても役立ちます。前回の結果や今回の予想をしっかりと確認し、トレードに活かしましょう。
アメリカ・ISM非製造業景気指数 3月
月曜日発表の注目指標がアメリカのISM非製造業景気指数です。前回は55.3と予想を下回ったため、発表後にドル売りが見られました。
今回の予想は58.5となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りが見られるでしょう。
アメリカ・貿易収支2月
水曜日発表の指標がアメリカの貿易収支です。今回は2月の結果が発表されます。前回はマイナス682億ドルでした。
今回の予想はマイナス703億ドルと、赤字がさらに拡大する見込みです。予想以上に赤字が拡大すればドル売り、反対に予想ほど赤字額が大きくなければドル買いが見られるでしょう。
アメリカ・FOMC議事録
木曜日にはFOMC議事録が公表されます。年8回行われるFOMC議事録の要旨が発表され、今後の金融政策の動向を探る手掛かりとして注目されます。
しばらく継続する見込みの金融緩和に関する要人の発言はもちろん、その他サプライズがあるかどうかにも注目しておきたいところです。
アメリカ・新規失業保険申請件数 3月28日~4月3日
木曜日の注目指標のひとつが新規失業保険申請件数です。コロナショック後、少しずつ改善が見られる同指標ですが、先週分の新規申請件数はどうなっていたのでしょうか。
前回71.9万件を目安に、この数値を上回ればドル買い、下回ればドル売りが見られるでしょう。先週の雇用統計の数値が良かったこともあり、数値が良ければさらに景気回復への期待が高まるでしょう。
アメリカ・生産者物価指数 3月
金曜日に発表される経済指標がアメリカの生産者物価指数です。今回は3月の結果が発表されます。前回は前月比で0.5%、今回の予想は前月比0.5%となっています。
0.5%を目安に、この数値を上回れば物価上昇⇒実質金利低下⇒ドル売りの流れが見られるでしょう。反対に予想を下回ればドル買いの傾向が見られそうです。消費者物価指数(CPI)より注目度は低いものの、基礎的なインフレを把握するため確認しておきましょう。
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