【2021年4月5週目】バイナリーオプション相場予測
先週はバイデン大統領が富裕層のキャピタルゲイン税への強化を提案したこと、日本の新型コロナウィルス第4波などがあり、一気にリスクオフの相場へと転換しました。また、ドルインデックスの弱さが目立ち、ドル円では5日連続で陰線を付けました。
各通貨ペアの値動きを予測する上で注目したいことは、リスクオフの状況や、ドルインデックスが弱い状況が継続するかということです。発表される経済指標もチェックしながら、値動きの予想を行っていきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【4月5週目】
今週の通貨ペアの動きはどうなるのでしょうか。ドルストレート通貨についてはドルインデックスを中心に注目し、クロス円の値動きについては株式市場の動向を中心に注目することをおすすめします。
ドル円の動き
先週のドル円は、ドルインデックスの弱さや、リスクオフの円買いの流れが継続したことによって、一貫して下落傾向が見られました。
中期的なトレンドは、完全に下落に突入したと判断してよいでしょう。今週、さらに下落が加速する可能性が高いと考えられます。
リスクオンの円売りによって、一時的な上昇には注意が必要です。その場合は戻り目を狙っていきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、リスクオフ⇒クロス円下落のパターンによって下落傾向が見られました。大きな下落ではありませんでしたが、日足でソーサートップが出現しており、本格的な下落を予期させるチャート形状です。
移動平均線などサポートとなるポイントもありますが、株式市場のリスクオフ状況が続けば、サポートは下抜けする可能性が高いでしょう。
リスクオンムードに転じなければ、下落傾向が続く可能性が高いと考えられます。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルはドル売り主導で、大きな上昇を見せました。この間、200日移動平均線を上抜けするなど、テクニカル的な地合いの強さが見られています。
ファンダメンタルズ的にも、ドル売り基調が続く可能性が高いこと、新型コロナウィルスワクチン接種の進展などから、続伸する可能性が高いと判断できます。
株式市場の下落が続く場合、ユーロドルの下落で反応する可能性もあるため注意が必要です。
ポンド円の動き
先週のポンド円は火曜日に週間高値151.97円付近を付けた後、152円の心理的節目にレジスタンスされ、下落に転じました。
日足では逆三尊のようになっており、下落が意識されやすいチャート形状となっています。149円付近のネックラインを割ってくると、一気に下落が進む可能性があります。
リスクオン相場の再燃⇒クロス円上昇の流れには注意が必要です。
今週の重要経済指標【4月5週目】
今週はアメリカを中心に重要経済指標が多数発表されます。リスクオンオフの判断、米ドルインデックスの動きを探る上でも注目したいところです。
ドイツ・Ifo景況感指数 4月
今週まず注目したい経済指標はドイツのIfo景況感指数です。前回は予想の93.2を上回る96.6という結果が発表されました。
今回は前回の結果を基準に、上回ればユーロ買いなどリスクオンムードに、下回ればユーロ売りなどリスクオフムードに寄与するでしょう。
アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数4月
火曜日に発表される注目指標がアメリカのコンファレンスボード消費者信頼感指数4月です。前回の結果は109.7、今回の予想は111.9となっています。
予想を上回れば短期的なドル買い、予想を下回れば短期的なドル売りとなるでしょう。一方、中長期的にはリスクオンのドル売り、リスクオフのドル買いといったように、短期の動きと反対方向に動くことがある点には注意が必要です。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC)4月
木曜日発表の注目指標がFOMCです。今回も上限金利0.25%、下限金利0.00%と、ともに前回から変化はない見込みです。
サプライズはないものの、金融緩和に対する要人の発言によって、今後のドルの方向性が変わる可能性があるので、要チェックです。
アメリカ・実質GDP(速報値)第1四半期
木曜日に発表される注目指標のひとつがアメリカの実質GDP(速報値)です。前回は前期比プラス4.3%、今回の予想は前期比プラス6.5%となっています。
予想と乖離した結果が発表されれば短期的なドルの変動が発生するでしょう。また、中長期的なリスクオンオフの投資家心理にも影響するのでしっかりとチェックしておきましょう。
アメリカ・中古住宅販売成約指数 3月
同じく木曜日に発表される指標が中古住宅販売成約指数です。前回は前期比マイナス10.6%とさえない結果が発表されたものの、今回は改善すると期待されており、予測はプラス4.0%となっています。
こちらも予想を上回れば短期的なドル買い、下回れば短期的なドル売りの流れが見られるでしょう。より注目度の高い中古住宅販売件数の先行指標となる点にも注目が集まります。
お問い合わせの多い場合、返信が遅れることがあります。
お問い合わせの内容によっては返信をしない場合があります。
専門知識が必要なものは専門知識のライターに答えてもらうため返信が遅れますのでご了承ください。