【2021年5月2週目】バイナリーオプション相場予測
欧米でワクチン接種が一気に進んだことにより、世界の市場ムードは一気にリスクオンに様変わりしています。この流れを受けて、為替市場でもクロス円を中心にリスクオンの値動きが見られています。
リスクオン、リスクオフの流れを判断するためには、経済指標の結果をチェックすることも欠かせません。今週も欧州と米国を中心に重要な経済指標が発表されるので、前回の結果と今回の予想をしっかり確認しておきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【5月2週目】
先週は雇用統計の冴えない結果から、米国の金融緩和縮小への警戒が薄らぎ、ドル売り傾向が再スタートしました。今週もこの傾向が続くのか、再びドル買いに戻るのかチェックしておきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円は、前半ではリスクオンのドル円上昇が見られたものの、後半は米国経済指標の冴えない結果が発表されたため、金融緩和縮小の予測後退⇒米国長期金利下落⇒ドル売りの流れが見られました。
テクニカル的にも三尊天井のチャートパターンが見られる弱い展開となっています。現在、価格は日足レベルの上昇トレンドライン付近にあるため、サポートされる可能性はありますが、トレンドラインを抜ければ、一気に下落が加速することが予測されます。
日足レベルの上昇トレンドラインでどのように値動きするのか注目したいところです。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、先々週にかけて継続したユーロ買いがひと段落する形で、水曜日にかけて下落傾向が見られました。
しかし、パーフェクトオーダーの出現などテクニカル的な強さから、上昇トレンドラインにしっかりとサポートされ、週末にかけて強い上昇を見せています。
日足チャートを見ると、しっかりと安値を切り上げており、テクニカル的に非常に強いことが分かります。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは木曜日以降大きな上昇を見せ、約2か月ぶりとなる高値1.2171を記録しました。この間100日移動平均線も上抜けし、テクニカル的な強さが見られています。
ファンダメンタルズ的にも、ワクチン接種による欧州経済の回復期待、ECBの金融緩和縮小議論が活発化していることなどから、ユーロ買いの材料が多数ある状況です。
テクニカル的にもファンダメンタルズ的にも、一時的な調整が入っても買いが入りやすい展開が予想されます。
ポンド円の動き
先週のポンド円は、昨年後半から続く上昇トレンド転換の警戒感から、様子見ムードとなりました。ただ、週足では陽線を付けており、まだまだ地合いの強さが見られます。
先週の週間高値152.236円を抜けてくるかが、ひとつの注目ポイントとなることが想定されます。また、リスクオンオフの流れも見ながら取引を行いましょう。
先週の値幅をブレイクすれば、大きく相場が動く可能性が十分にあります。
今週の重要経済指標【5月2週目】
今週も欧米を中心に重要指標が発表されます。ユーロやポンド、米ドルといった主要通貨に大きな影響を与えるでしょう。また、短期的な価格変動だけでなく、中長期的な値動きにも影響してくることも予想されます。
ドイツ・Ifo景況感指数 5月
今週も欧米を中心に重要指標が発表されます。ユーロやポンド、米ドルといった主要通貨に大きな影響を与えるでしょう。また、短期的な価格変動だけでなく、中長期的な値動きにも影響してくることも予想されます。
英国・実質GDP(速報値)第1四半期
水曜日に発表される指標は英国の実質GDP速報値です。今回はコロナによる影響が深刻だった2021年第1四半期の結果が発表されます。
前回2020年第4四半期は前期比プラス1.0%でしたが、今回の予想は前期比マイナス1.7%に悪化することが予想されています。予想を上回ればポンド買い、下回ればポンド売りの傾向が見られるでしょう。
アメリカ・消費者物価指数4月
水曜日発表の経済指標は4月の米国消費者物価指数です。前回は前月比プラス0.6%という結果が発表され、インフレの加速が警戒されました。発表後には、物価上昇⇒実質金利低下⇒ドル売りの流れが見られ、ドル円がマイナス20pips変動しました。
今回の予想は前月比でプラス0.2%となっています。予想を上回ればドル売り、下回ればドル買いが見られるでしょう。
アメリカ・小売売上高
金曜日発表の注目指標がアメリカの小売売上高です。前回3月は予想の5.8%を上回る9.8%と非常に力強い結果が発表されました。
今回の予想は前月比プラス1.1%となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りが見られるでしょう。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)5月
同じく金曜日発表の指標がミシガン大学消費者信頼感指数です。前回4月は86.5、今回5月の予想は90となっています。
前回と同じ程度かそれ以下の結果が発表されればドル売りの傾向が見られるでしょう。反対に予想を上回る良好な結果が発表されれば、ドル買いとなる見込みです。
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