【2021年7月2週目】バイナリーオプション相場予測
先週は雇用統計をはじめ、米国の力強い経済指標の結果が発表されました。一方、利上げ時期が早まることへの警戒感もあり、市場のムードはまちまちといった展開になっています。相場の流れを読むため、今週も指標の結果には注目しておきましょう。
為替相場では相変わらず米ドルが強い状況が続いています。テクニカル的にもファンダメンタルズ的にもさらにドル買いが進展する可能性が高いでしょう。ドル円などは予想を立てやすいため、トレードの大きなチャンスとなるでしょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【7月2週目】
先週はドル買いの流れが継続し、クロス円は方向感の見えにくい相場展開となりました。今後もこの傾向が続くのか注目です。今週もファンダメンタルズ面とテクニカル面の両方から分析を行っていきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円相場はADP雇用統計の力強い結果など良好な米国経済指標の結果を受けて、週半ばからドル買い圧力が強まり、週末にかけて111.66円まで上昇しました。
その後は利益確定売りに押されて下落したものの、テクニカル的に押し目買いが入りやすいチャート形状となっています。ドル主導で上昇していく展開が想定されます。
ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも上昇する可能性が高いですが、調整売りには注意しておきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、日足の下落トレンドラインに押さえつけられる形で上値の重い展開となりました。一方で下値は切り上げており、三角持ち合いのようなチャートパターンとなっています。
ファンダメンタルズ的にはECB当局者によるハト派的な発言により、ユーロ売り圧力が高まっています。まずは先週の安値131.3円付近を下抜けするか注目しておきましょう。
ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも上上目線で間違いありませんが、一時的に三角持ち合いの局面に入る可能性もあります。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは上値の重い展開となりました。テクニカル的には強い売りシグナルを表す三役逆転、移動平均線のデッドクロスが成立しています。
ファンダメンタルズ的にも欧米間で金融政策格差が存在することから、引き続きドル買いとユーロ売りが進行する可能性が高いと考えてよいでしょう。
まずは1.18500付近を下抜けするかどうかに注目したいところです。
ポンド円の動き
先週のポンド円は方向感に欠ける展開となっています。上値は重く、下値は支えられ、ており、三角持ち合いのチャート形状が見られます。
今週の注目点は、リスクオンオフのムード、三角持ち合いを上抜けするか下抜けするかということでしょう。中長期的な上昇を考えれば、上昇圧力が若干優勢ではないかと考えられます。
三角持ち合いの下値をブレイクすると、一気に下落トレンドに転換する可能性があるので注意が必要です。
今週の重要経済指標【7月2週目】
先週の経済指標の発表では、雇用統計や雇用統計の先行指標の結果が市場に大きなインパクトを与えました。今週も重要指標が多数発表されるので、しっかりチェックしておきましょう。
ドイツ・ZEW景況感指数7月
今週まず注目したい経済指標が、火曜日に発表されるドイツの景況感指数です。コロナショック後は数値の改善が見られており、前回の結果は79.8となっています。
今回の予想は75.0となっており、予想を上回ればユーロ買い、下回ればユーロ売りの傾向が見られるでしょう。
アメリカ・ISM非製造業景気指数6月
同じく火曜日に発表されるのがISM非製造業景気指数です。今回は6月の結果が発表されます。前回の結果は64.0、今回の予想は63.5となっています。
予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの傾向が見られるでしょう。コロナショックからの景気回復度合いを予測するためにも注目が集まります。
アメリカ・FOMC議事録6月
木曜日の注目指標がFOMC議事録です。議事録ではFOMCの意見が示されることから、今後の会合の動向を予測するため重要な材料となります。
利上げやテーパリングの時期を探る上でも、各委員の意見には注目しておく必要があるでしょう。中長期的な相場展開を予測するために役立つはずです。
アメリカ・新規失業者申請件数6/27~7/3
同じく木曜日発表の指標が新規失業者申請件数です。コロナショック後、申請件数は減少傾向にあり、前回は36.4万件まで改善しています。
今回も前回と同程度の数値が発表されると予想されています。予想以上に数値が良ければドル買い、前回より悪化していればドル売りの傾向が見られるでしょう。
英国・製造業生産高5月
今週最後の注目指標が英国の製造業生産高です。前回4月は前月比マイナス0.3%という結果が発表されました。
前月比でプラスの結果が発表されればポンド買い、マイナスの結果が発表されればポンド売りの傾向が見られるでしょう。ポンド円に影響を与えることが想定されるので、結果には注目しておきましょう。
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