【2021年7月3週目】バイナリーオプション相場予測
先週は米国経済指標の不冴えによって、一時的に株価が大きく下落する局面がありました。また、米国の早期テーパリング予測の後退を受けたこともあり、ドル売りが進展しています。
今週も重要な米国経済指標が複数発表されるので、結果には十分注目しておきましょう。またテクニカル面でも、節目となるレートを意識してトレードすることが大切です。今週もファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両面から予測を行っていきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【7月3週目】
先週はリスクオフの流れが見られたこともあり、各通貨ペアで下落傾向が見られましたが、この傾向が続くか注目です。今週も各通貨の強弱を見ながら、レートの変化を予測していきましょう。
ドル円の動き
先週のドル円相場は、米国経済指標の不冴えの結果、ドル円早期テーパリング観測後退、株価下落により、木曜日にかけて109.5円付近まで下落しました。
しかし、日米金融政策格差によるドル買い&円売りが依然として発生しやすい状況や、テクニカル的な強さから、依然としてドル円の上昇余地があると判断することができます。
先週の安値109.5円を割らない限りは、上目線で考えていけばよいでしょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、ドイツZEW景況感指数の低下や、株式市場のリスクオフ⇒クロス円下落の流れを受け、木曜日までは下落傾向が続きました。
金曜日は株価持ち直しに伴い、レートの回復が見られています。日足ベースでは下値更新&高値切下げが見られていることから下落局面に入っていますが、週足ベースでは依然として上昇トレンドの途中と判断することができます。
押し目買いの入りやすい展開が想定されますが、下落局面が続くことも頭に入れておきましょう。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは米国早期テーパリング観測などによるドル売り圧力を受け、火曜日に週間高値1.1895付近までレートが上昇しました。その後はユーロ圏経済指標の不冴えによるユーロ売り⇒レート下落の流れが見られました。
週末にかけては米国経済指標の不冴えによるドル売り圧力⇒レート上昇というように、一進一退の攻防が続いています。ただ、欧米間の金融政策を考えれば、ダウンサイドリスクの方が高いと判断できます。
テクニカル的にもファンダメンタルズにも下落する可能性の高い状況が続いています。
ポンド円の動き
先週のポンド円は株式市場のリスクオフムードにより、木曜日にかけてレートの下落傾向が見られました。
テクニカル的には徐々に下落トレンドに変化する兆しが見られていますが、金曜日の反発は大きく、押し目となり再上昇するシナリオも考えられます。
英国の経済指標の結果を十分にチェックし、まずは下落トレンドラインを上抜けするかどうかに注目しておきましょう。
今週の重要経済指標【7月3週目】
今週は米国と英国で重要指標が多数発表されます。短期的な値動きはもちろんですが、長期的な金融政策の行方を予測するためにもしっかりチェックしておきましょう。
アメリカ・消費者物価指数6月
今週まず注目したい経済指標が、火曜日のアメリカ・消費者物価指数です。ここ数か月はインフレ傾向が続いており、前回は前月比プラス0.6%でした。
今回の予想は前月比プラス0.5%となっています。予想を上回れば、早期利上げ予測⇒ドル買い、予想を下回れば、早期利上げ予測後退⇒ドル売りの流れが見られるでしょう。
英国・消費者物価指数6月
水曜日発表の指標が英国の消費者物価指数です。英国でもインフレ傾向が続いており、前回は前月比プラス0.6%でした。
予想を上回れば、早期利上げ予測⇒ポンド買い、予想を下回れば、早期利上げ予測後退⇒ポンド売りの流れが見られるでしょう。
英国・雇用統計 6月
木曜日発表の指標は、6月の英国・雇用統計です。前回5月の結果は失業率6.2%、失業保険申請件数がマイナス9.26万件でした。
前回の結果から改善が見られればポンド買い、前回よりも悪化していればポンド売りが見られるでしょう。
アメリカ・フィラデルフィア連銀景況指数7月
同じく木曜日発表の指標がフィラデルフィア連銀景況指数です。ゼロが分岐点で、プラスが好況、マイナスが不況となります。
前回はプラスの30.7、今回の予想はプラスの28.0となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの流れが見られるでしょう。
アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)7月
今週最後の注目指標がアメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)7月です。コロナショック後から回復傾向が続いており、前回は85.5でした。
今回の予想は86.5とされています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなりそうです。テーパリング時期や利上げ時期を予測する上でもチェックしておきたい経済指標です。
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