【2021年7月4週目】バイナリーオプション相場予測
先週は重要指標が数多く発表され、指標発表後には大きくレートが動く展開となりました。今週も重要な経済指標が発表されるので、発表後の値動きはもちろん、値戻し時のチャンスも狙っていくことをおすすめします。
先週の各銘柄の値動きを振り返ると、各通貨ペアはテクニカル的に弱い展開が見られました。今週も弱含む展開が続くのか、株式市場のリスクオンオフにも注目しながら予測を行っていきましょう。
目次:
今週の通貨ペアの動き【7月4週目】
今週もテクニカルとファンダメンタルズの両面からハイローの予測を行っていきましょう。特に基軸通貨ドルの強弱、株式市場のリスク選好ムードには十分注目しておくことをおすすめします。
ドル円の動き
先週のドル円相場は、週半ばまでは米国株価指数上昇⇒リスクオンの円売りの流れによって週央にかけて110.71円付近まで上昇しました。その後はパウエルFRB議長の量的緩和縮小に対して弱気の姿勢を示したことなどから、週後半にかけて失速しました。
金曜日には巻き返しを見せたものの、米国経済指標の不冴えなどで110円ちょうど付近で越週となっています。テクニカル的には上値の重さを印象づけるチャート形状となっていますが、日米で量的緩和縮小に対する姿勢が違うことから、レートが上昇しやすい展開が続いています。
テクニカル的に弱くなってきているので、一度大きく下落する展開も想定しておきましょう。
ユーロ円の動き
先週のユーロ円は、ECBの金融緩和縮小に対する弱気姿勢などから、ユーロ売りが先行し、1週間を通して弱含む展開となりました。
日足レベルでは下落トレンドラインに沿うように売られており、2020年5月から続く上昇トレンドが転換する可能性もあります。先週の安値129.6円を抜けると、一気に下落スピードが加速する可能性もあります。
下落トレンドラインを上抜けしない限りは下目線で考えておけばよいでしょう。
ユーロドルの動き
先週のユーロドルは、欧米間における緩和縮小への姿勢の違いから、下落傾向となりました。水曜日の反発も限定的でテクニカル的な弱さを印象付けるチャート形状となっています。
ファンダメンタルズ的にもテクニカル的にも、さらに下落する可能性が高い状況と判断することができます。
欧米の重要指標発表後には、一時的に大きく反発する可能性があるので注意が必要です。
ポンド円の動き
先週のポンド円は月曜日にはリスク選好ムード⇒クロス円上昇のパターンが見られましたが、その後は欧米株式市場の伸び悩みを受けて下落に転じました。
テクニカル的にはさらなる下落リスクもあることから、「LOW」で戦略を立てるのが合理的でしょう。心理的な節目151円割れを試してくる展開も想定されます。
欧米の株式市場で大幅上昇が見られると、レートが上昇する可能性があるので注意が必要です。
今週の重要経済指標【7月4週目】
今週最も注目の指標はECBの政策金利です。今後のユーロの行方を予測するため、結果や要人の発言内容を必ずチェックしておきましょう。
日本・消費者物価指数 6月
今週まず注目したい経済指標が、火曜日の日本・消費者物価指数です。前回5月の結果は前年比マイナス0.1%でした。
前回の結果を上回ればインフレの加速が予測⇒実質金利低下⇒円売り、前回の結果を下回ればインフレ減速の予測⇒実質金利上昇⇒円買いの流れが見られるでしょう。
ユーロ・ECB政策金利7月
木曜日発表の指標が、今週最も注目のECB政策金利です。今回もゼロ金利が発表されることは間違いありませんが、ラガルド総裁をはじめとする要人の発言には注目しておきましょう。
ECBによって早期の金融引き締めが示唆される場合はユーロ買い、引き続き金融引き締めに対して消極的な姿勢が見られれば、ユーロ売りの流れになるでしょう。
アメリカ・新規失業保険申請件数 7/4~7/10
同じく木曜日発表の重要指標がアメリカの新規失業保険申請件数です。前回は36万件という結果が発表されました。
コロナショック後は少しずつ改善が見られており、数値が減少するか注目です。前回よりも数値が減少していればドル買い、増加していればドル売りとなるでしょう。
アメリカ・中古住宅販売件数6月
木曜日3つ目の注目指標がアメリカの中古住宅販売件数です。新築住宅市場よりも規模が大きいことから毎回注目されている指標です。
前回は580万件、今回の予想は594万件となっています。予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの傾向が見られるでしょう。
英国・小売売上高 6月
今週最後の注目指標は金曜日に発表される英国の小売売上高です。今年2月以降、経済回復により前月比でプラスの結果が発表されていましたが、前回はマイナス1.4%という結果になりました。
今回は前月比でプラスになるのかマイナスになるのか注目しておきましょう。プラスの結果となればポンド買い、今回もマイナスの結果になればポンド売りとなるでしょう。
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